「庭木の伐採は自分でできるの?」「業者に依頼する場合の費用はどれくらい?」などと悩んでいませんか?
庭木の伐採は、高さ3m以下、直径20cm以下の小さな木であれば自分でも安全に行えます。3m以上の大きさや危険な場所にある木は、安全のためにも専門業者に依頼することをおすすめします。
この記事でわかること
・庭木の伐採の基本知識と自分でできる範囲
庭木の伐採とは庭にある樹木を根元から切り倒して完全に除去する作業です。高さ3m以下、直径20cm以下の小さな木なら安全に自分でも行えます。
・伐採に適した時期と向かない時期
冬季(12月〜2月)は樹液の流れが少なく木が休眠状態のため、伐採に最も適しています。一方、梅雨時期や樹木の成長期は伐採に向きません。
・業者に依頼する場合の費用相場と選び方
庭木伐採の費用は、木のサイズにより2万円から30万円以上と大きく変動します。造園業者・樹木医・伐採専門業者の3種類があり、状況に応じて適切な業者を選ぶことが重要です。
今回は庭木伐採の基本知識や自分でできる範囲、業者選びのポイントについて解説。庭木の伐採に悩んでいる方や将来的に必要になる可能性のある方は、参考にしてください。
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目次
庭木の伐採とは

庭木の伐採とは、庭にある樹木を根元から切り倒して完全に除去する作業です。樹木が大きくなりすぎて日当たりを悪くしたり、台風などで倒れる危険性がある場合に実施します。
伐採は単なる剪定と異なり、木を完全に取り除くため、景観や環境が大きく変わる決断を伴います。住宅地では近隣への配慮や自治体の規制確認が必要で、保護樹木に指定されている場合は許可が必要な場合があるため注意しましょう。
伐採の主な目的には、メンテナンスが行き届かなくなった木の除去や土地の更地化、新しい植栽のための準備などがありますよ。
庭木の伐採に適した時期と適さない時期

庭木の伐採は時期によって作業効率や木への影響が大きく異なります。適切な時期を選ぶことで、作業がスムーズになり、周囲の植物への影響を最小限に抑えることが可能です。
ここでは、伐採に適した時期と適さない時期について解説します。
伐採に適した時期は冬
冬季(12月〜2月)は庭木の伐採に最も適した時期です。樹液の流れが少なく、木が休眠状態にあるため、切断面からの樹液漏れが少なく、木へのダメージを最小限に抑えられます。
落葉樹は葉が落ちて枝の構造が見やすくなり、作業効率が上がるのです。また、冬は害虫の活動が少ないため、切り口から病気が侵入するリスクが低下します。
地面が凍結している場合は重機の使用にも適しており、庭の他の植物への影響も最小限に抑えられます。
伐採に向かい時期は梅雨と成長期
梅雨時期(6月〜7月)と樹木の成長期(4月〜9月)は伐採に向かない時期です。梅雨時期は地盤が緩み、作業中の転倒リスクが高まるうえ、切断面から雨水が侵入して腐朽を促進します。
成長期は樹液の流れが活発で、切断面からの樹液流出が多く、木にとって大きなストレスとなります。また、害虫の活動も活発なため、切り口から病気が侵入するリスクが高まるでしょう。
やむを得ず不適切な時期に伐採する場合は、防腐剤の塗布など特別な対策が必要ですよ。
自分でも伐採できる庭木の基準

一般家庭の方でも安全に伐採できる庭木は、高さ3m以下、幹の直径20cm以下が目安です。専門的な技術や特殊な道具がなくても、基本的な安全対策を講じれば自力で対応できます。
例えば、庭先の小さな梅や桜、低木の植栽などは自分で伐採できる典型的な例です。ただし、電線や建物に近い場所にある木や傾いている木などは予測不能な方向に倒れる危険性があり、サイズに関わらず専門家に依頼すべきです。
庭木伐採が難しいと感じたら業者に依頼する

庭木の伐採作業に不安を感じる場合は、迷わず専門業者に依頼することが安全面でも経済面でも最良の選択です。高所作業や大きな木の伐採は、適切な技術と専門道具がないと重大な事故や周辺への損害につながる危険性があります。
依頼できる業者の種類
庭木の伐採を依頼できる業者は、造園業者・樹木医・伐採専門業者の3種類が主流です。造園業者は庭全体のデザインや植栽管理に強く、伐採後の庭の再設計まで相談できる利点があります。
樹木医は樹木の健康状態を診断する専門家で、伐採すべきか保存すべきかの判断に優れています。一方、伐採専門業者は大型木や難しい場所にある木の伐採に特化しており、高所作業車などの専門機材を駆使して効率的に作業を行えるのです。
依頼する際は、各業者の得意分野を考慮して選ぶことが重要となります。
庭木伐採の費用相場
庭木の伐採費用は主に木の高さによって決まり、高さが高くなるほど費用も上昇します。以下に一般的な費用相場を表にまとめました。
庭木の高さ | 費用相場(1本あたり) |
---|---|
低木(3m未満) | 3,000円~7,000円 |
中木(3~5m未満) | 8,000円~20,000円 |
高木(5~7m未満) | 18,000円~35,000円 |
特大木(7~10m) | 30,000円~60,000円 |
巨木(10m以上) | 100,000円~ |
伐採後に根っこも取り除く場合は、別途費用がかかります。
作業内容 | 費用相場 |
---|---|
抜根作業 | 10,000円~ |
抜根費用は幹の太さによって大きく変動するため、多くの場合は現地確認後の見積もりとなるでしょう。また、電線や建物に近い場所にある木や傾いている木など、特殊な技術が必要な場合は割増料金が発生します。
地域や業者によって料金体系は異なるため、複数の見積もりを取ることがおすすめですよ。
庭木伐採の業者費用を安くするコツ
庭木伐採の費用を抑えるには、複数の業者から見積もりを取得して比較することが最も効果的です。最低3社から見積もりを取り、作業内容や料金体系を詳細に比較すれば、適正価格を見極められます。
冬季は業者の繁忙期を避けられるため、12月〜2月の閑散期に依頼すると割引が適用される場合があるでしょう。また、近隣住民と共同で依頼すれば、複数の木をまとめて伐採して1本あたりの費用が下がります。
伐採後の木材を自分で処分したり、枝払いなど簡単な作業を自分で行えば、作業費用の一部を削減できます。
庭木の伐採の言い伝えについて

日本には庭木の伐採に関する様々な言い伝えや風習が存在し、地域によって独自の伝統が守られています。言い伝えは単なる迷信ではなく、自然への敬意や季節の変化に対する先人の知恵が込められているのです。
例えば、関西地方では「木の魂抜き」と呼ばれる儀式を行い、伐採前に木に感謝の気持ちを伝える習慣があります。風習は現代においても、自然との共生や環境保全の観点から見直されており、伐採業者の中には伝統的な作法を取り入れているところがあるのです。
木を切ってはいけない日・期間
伝統的に木を切ってはいけないとされる日や期間があり、特に「仏滅」や「大安」などの六曜に基づく禁忌が広く知られています。仏滅の日に木を切ると「家が滅びる」という言い伝えがあり、特に神社仏閣の近くでは今でも守られています。
また、旧暦の1月と7月は「鬼門」とされ、伐採は避けられてきました。さらに、「彼岸」や「お盆」などの仏事の期間も伐採を控える地域が多く見られます。
現代では科学的根拠はないとされていますが、近隣住民との関係を考慮して、言い伝えを尊重する姿勢が大切です。
樹木のお清め・供養
長年家を守ってきた庭木を伐採する際には、感謝の気持ちを込めて「お清め」や「供養」を行う風習があります。特に樹齢が長い木や、家の守り木とされてきた木は、伐採前に神社で祈祷を受けたり、塩や酒を供えたりする習慣があるのです。
具体的な方法としては、伐採前日に木の根元に塩・酒・米などを供え、「長年ありがとう」と感謝の言葉をかける簡易的な方法から、神主や僧侶に依頼して正式な儀式を行うケースまであります。
儀式は心の区切りをつける意味でも重要で、伐採後に木材を有効活用することも供養の一つとされていますよ。
自分で庭木を伐採する流れ

庭木の伐採は計画的に段階を踏んで進めることで、安全かつ効率的に作業ができます。まず作業前に周囲の状況を確認し、倒す方向や退避経路を決めておくことが重要です。
自分で庭木を伐採するときは、以下の順序で進めましょう。
- 庭木の伐採用の道具を集める
- 必要な方はお祓い・供養する
- 枝を切っていく
- 木を切る
- 根っこを抜く
- 伐採した庭木を処分する
詳しく解説します。
庭木の伐採用の道具を集める
庭木の伐採には適切な道具を揃えることが作業の成功と安全を左右します。基本的な道具として、小型の木ならノコギリ、太い木ならチェーンソーが必要です。
安全装備としてヘルメット・保護メガ・手袋・安全靴は必須アイテムです。さらに、枝を切るための剪定バサミやロープ、木を倒す方向を制御するためのクサビやハンマーがあると便利でしょう。
初心者の場合は電動工具より手動工具から始め、慣れてから徐々に高度な道具を使用するようにすると安全です。
必要な方はお祓い・供養する
長年家を守ってきた庭木を伐採する際には、感謝の気持ちを込めてお祓いや供養を行うことがあります。特に樹齢が長い木や家の守り木とされてきた木は、伐採前に簡単な儀式を行うことで心の区切りをつけられるでしょう。
具体的な方法としては、伐採前日に木の根元に塩や酒、米などを供えて感謝の言葉をかける簡易的な方法があります。より本格的には、地域の神社に相談して祈祷を受けることができます。
儀式は心理的な安心感を得るだけでなく、伐採作業への集中力を高める効果がありますよ。
枝を切っていく
庭木の伐採では、最初に下から上へと枝を切り落としていくことで安全に作業を進められます。枝払いを先に行うと、幹を切る際の予期せぬ動きを防ぎ、倒れる方向をコントロールしやすいです。
小さな枝は剪定バサミで、太い枝はノコギリで切り落とします。高所の枝を切る場合は、安定した脚立を使用するか、地上から届く高枝切りバサミを活用します。
枝を切る際は、幹に近い部分から切り始め、自分の頭上に枝がないことを確認しながら作業を進めると安全です。
木を切る
庭木の幹を切る作業は伐採の中で最も危険な工程であり、正しい技術と十分な注意が必要です。まず倒す方向を決め、反対側の幹に深さ幹の直径の1/3程度の切り込み(受け口)を入れます。
次に反対側から少し上の位置に水平に切り込み(追い口)を入れると、木は受け口の方向に倒れます。切断中は常に退避経路を確保し、木が予想外の方向に倒れ始めたらすぐに安全な場所へ移動できるようにしましょう。
ただし、直径20cm以上の木は専門家に依頼することが安全です。
根っこを抜く
伐採後の根っこ(切り株)の処理は、庭の美観や再利用のために重要な作業です。小さな切り株なら、スコップやツルハシを使って周囲の土を掘り、根を露出させてから抜き取れます。
中型の切り株は、チェーンやジャッキを使って引き抜く方法があります。大きな切り株や深く根を張っている場合は、切り株を地表面と同じ高さまで切り、時間をかけて自然に腐らせることも可能です。
根っこの完全除去が難しい場合は、専用の切り株処理剤を使用して分解を促進させられます。
伐採した庭木を処分する
伐採した庭木の処分方法は、木の量や地域のルールによって異なります。少量の枝や幹は、自治体の粗大ごみや剪定枝収集日に出せますが、事前に自治体のルールを確認することが重要です。
大量の木材が出る場合は、専門の廃棄物処理業者に依頼するか、チップ化して堆肥にする方法があります。良質な木材は薪や木工材料として再利用できます。
特に広葉樹は薪として高い価値があり、乾燥させて保管しておくと暖房用燃料として活用できますよ。
庭木の伐採を依頼するならお助けマスターにご相談を

庭木の伐採は、高さ3m以下、直径20cm以下の小さな木であれば自分でも安全に行えます。3m以上の大きさや危険な場所にある木は、安全のためにも専門業者に依頼することをおすすめします。
もし信頼できる業者に庭木の伐採の依頼を相談したい場合は、全国チェーン店の便利屋お助けマスターにご相談ください。
お助けマスターは、多様な作業に対応する信頼性の高い便利屋サービスです。明確な料金体系と丁寧な対応が特徴で、顧客満足度が高いサービスを提供しています。
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