庭木の伐採を自分でやる方法と手順は?自分でやるか業者で依頼するかの基準も紹介!

「庭木を自分で伐採できるのか?」「伐採するときの注意点や手順は?」などと悩んでいませんか?

庭木の伐採は高さ3m以下、幹の直径20cm以下であれば自分でも安全に行うことができます。最適な伐採時期は水分が少なく扱いやすい冬(1〜4月頃)で、適切な道具と手順で作業すれば費用を抑えられます。

この記事でわかること

・庭木伐採を自分でできる基準と適切な時期
庭木の伐採は高さ3m以下、幹の直径20cm以下であれば自分でも安全に行うことができます。最適な伐採時期は樹液の流れが少なく扱いやすい冬(1〜4月頃)です。

・自分で庭木を伐採する方法と手順
適切な道具の準備から伐採後の処分まで、安全に作業を進めるための7つのステップがあります。道具の準備・倒す方向の決定・枝切り・幹の切断・根の除去・処分まで順序立てて行います。

・専門業者に依頼すべき基準と注意点
高さ3m以上、幹の直径20cm以上の木や斜面での作業は専門業者に依頼するのが安全です。自分で作業する際は脚立の安定確保、近隣への事前連絡、危険を感じた場合の作業中止が重要です。

今回は庭木伐採の基本知識や自分でできる範囲、業者依頼の判断基準について解説。庭木の伐採を検討している方や安全な作業方法を知りたい方は、参考にしてください。

庭木の伐採を自分でできる基準とは

庭木の伐採を自分で行う場合、高さ3m以下・幹の直径20cm以下の木が適していて、一般的な家庭用の道具で安全に作業できます。例えば、シンボルツリーとして植えられたヒマラヤスギが3m以上に成長した場合は、専門業者への依頼を検討すべきでしょう。

自分で伐採する際は、周囲に建物や電線がない環境であること、そして自身の体力や技術レベルを正しく評価することが重要です。また、木の生えている場所も重要な判断基準です。

平坦な地面に生えている木は比較的安全ですが、斜面に生えている木は足場が不安定になるため危険性が高まります。

伐採後に木を倒す十分なスペースがあるかどうかも事前に確認しておく必要がありますよ。

庭木の伐採を自分でやるなら冬の時期に

庭木の伐採に最適な時期は、1月から4月頃の冬季です。樹液の流れが少なく、木が休眠状態にあるため切断面からの出血が少なく作業がしやすいからです。

夏場は樹液が活発に流れ、切り口から多くの水分が出るだけでなく、害虫の発生リスクも高まります。また、冬は落葉樹の場合、葉がなく枝の構造が見やすいため、切る順序を計画しやすい利点があります。

寒い時期ではありますが、防寒対策をしっかり行い、晴れた日を選んで作業を行うとよいでしょう。

自分で庭木を伐採する方法と手順

庭木の伐採は高さ3m以下、直径20cm以下の木であれば安全に自分で行えます。自力での伐採は業者に依頼するよりも費用を大幅に抑えられるメリットがあります。

自分で庭木を伐採する方法と手順は以下の通りです。

  1. 庭木の伐採用の道具を集める
  2. 必要な方はお祓い・供養する
  3. 気を倒す方向を決める
  4. 枝を切っていく
  5. 木を切る
  6. 根っこを抜く
  7. 伐採した庭木を処分する

詳しく解説します。

庭木の伐採用の道具を集める

庭木の伐採には適切な道具を揃えることが作業効率と安全性を高めるポイントです。基本的には電動ノコギリ(または手動ノコギリ)・剪定バサミ・ロープ・シャベルが必要です。

安全面では手袋、ヘルメット、ゴーグル、安全靴といった防護具が必須アイテムとなります。特に電動ノコギリは作業時間を大幅に短縮できるため、今後も使用機会があれば購入を検討するとよいでしょう。

道具は使用前に必ず点検し、刃物類は切れ味が良いことを確認します。切れ味が悪いと余計な力が必要になり、作業中の事故リスクが高まるためです。

必要な方はお祓い・供養する

長年家を見守ってきた庭木を伐採する際には、感謝の気持ちを込めてお祓いや供養を行う選択肢があります。日本では木に精霊や神様が宿るという考え方が古くからあるのです。

例えば、簡単な供養として木に向かって感謝の言葉を述べたり、神社に相談してお祓いを依頼したりする方法があります。宗教観や価値観によって対応は異なりますが、伐採前に木への感謝の気持ちを表すことは大切です。

特に樹齢が長い木や家族の記念樹として植えられた木は、思い入れが強いことが多いものです。

伐採前に家族で写真を撮ったり、木の一部を記念として保存しておくと、心の整理をつけることもできますね。

木を倒す方向を決める

伐採作業で最も重要なのは、木を倒す方向を事前に決めてロープで固定することです。方向を決めずに切り始めると、家屋や電線に倒れたり、通行人に当たったりする危険性があります。

庭の広いスペースや障害物がない方向を選び、倒したい方向にロープを張って固定します。風向きや木の傾き、重心バランスを考慮して方向を決めれば、予期せぬ事故を防止できるでしょう。

木の自然な傾きに逆らって倒そうとすると危険なため、可能な限り傾いている方向に倒すのが安全です。また、倒す方向の地面に枝や石などの障害物がある場合は、事前に取り除いておくと倒れた後の処理がスムーズになります。

枝を切っていく

本格的な伐採前に邪魔な枝を先に切り落とすことで、作業がスムーズに進みます。特に横に広がった枝や切り口を入れる際に邪魔になる枝から優先的に処理します。

枝の切り方は太さによって異なり、細い枝は剪定バサミ、太い枝はノコギリを使用しましょう。大きな枝は地面に直接落とすと危険なため、ロープで支えながら切り落とし、切った枝は作業の邪魔にならない場所にまとめておきます。

枝を切る際は下から上に向かって作業を進めると効率的です。下の枝から処理することで、上の枝を切る際の足場が確保しやすくなります。

木を切る

庭木の幹を切る際は、木の太さに応じた適切な方法を選びます。直径20cm以上の太い幹では「受け口」と「追い口」という切り込みを作る技術が必要です。

受け口は倒したい方向に幹の直径の1/3程度、30〜45度の角度で切り込みを入れ、追い口は反対側から受け口より少し高い位置に水平に切り込みます。細い幹なら、まず肩の高さで切ってから次に根元から10cm程度残して分割して切ると、作業しやすくなります。

切り始める前に周囲に人がいないことを再確認し、「切りますよ」と声をかけて作業を始めるのが安全です。また、切り口が閉じてノコギリが挟まれるのを防ぐため、木楔(きくさび)を用意しておくと作業がスムーズに進みます。

根っこを抜く

伐採後に残った根は、シャベルで周囲の土を掘り起こして抜き取ります。根が硬く抜けにくい場合は、水をかけて土をやわらかくすると作業が楽です。

完全に根を除去したい場合は、除草剤を使用して枯らす方法もあり、時間はかかりますが確実に根を枯らせます。根の除去は体力を使う作業なので、無理せず少しずつ行うか、大きな根の場合は専門業者に依頼することも検討しましょう。

根の広がりは地上部の枝の広がりとほぼ同じ範囲に及ぶことが多いため、予想以上に広範囲の掘り起こしが必要になる場合があります。

また、根を完全に除去せずに地表面から数センチ下で切り取ると、数年かけて自然に分解されていきますよ。

伐採した庭木を処分する

伐採した庭木の処分方法は自治体によって異なるため、事前に確認が必要です。一般的には細かく切り分けて可燃ごみとして出すか、地域のクリーンセンターに持ち込む方法があります。

大量の木材が発生した場合は、専門の廃棄物処理業者に依頼すると便利です。中には薪として再利用できる木材もあるため、知人に譲るなどリサイクルの選択肢も検討するとよいでしょう。

処分する前に木材を2週間ほど乾燥させると重量が軽くなり、運搬が楽になります。また、枝葉と幹を分けて処分すると効率的です。

庭木伐採を専門事業者に頼む基準

庭木の伐採は高さ3m以上、幹の直径20cm以上の場合は専門業者に依頼するのが安全です。大きな木は自分で伐採すると事故のリスクが高まり、適切な道具や技術がないと周囲の建物や電線に被害を与える可能性があります。

例えば、2階建て住宅の屋根ほどの高さ(約7m)の木を伐採する場合、業者であれば高所作業車やクレーンを使用し、安全に作業を行えます。

マツやケヤキなど硬い種類の木は、小さくても伐採が難しく、専門の技術が必要ですよ。

庭木の伐採を自分でやる時の注意点

庭木の伐採作業は適切な安全対策を講じなければ重大な事故につながる危険性があります。毎年、伐採作業中の事故で怪我をする人が多く、最悪の場合は命を落とすケースもあるためです。

庭木の伐採を自分でやる時は、以下の点に注意しましょう。

  • 脚立が倒れないようにする
  • 高い庭木や斜面は危険がある
  • 近隣に知らせておく
  • 危険を感じる場合は業者に依頼する

詳しく解説します。

脚立が倒れないようにする

脚立の安定性確保は伐採作業の安全性を左右する重要なポイントです。不安定な脚立は転倒の原因となり、高所からの落下事故につながります。

庭の土の上では四脚タイプより三脚タイプの園芸用脚立が適しています。使用前には小石を取り除き、地面を平らにし、脚立の足が均等に接地するよう調整することが大切です。

さらに安全性を高めるには、脚立と木をロープで固定したり、協力者に脚立を支えてもらったりする方法が効果的です。

高い庭木や斜面は危険がある

高さ3m以上の庭木や斜面に生えている木の伐採は、素人が行うには危険度が高すぎます。高所での作業は足場が不安定になりやすく、バランスを崩して転落する危険性が高まるためです。

例えば、2階建て住宅の屋根ほどの高さ(約7m)の木を伐採しようとすると、脚立では届かず不安定な体勢を強いられます。高い木や斜面での作業は、高所作業車やクレーンなどの専門機材と技術を持つプロの業者に依頼するのが安全です。

斜面での作業は足場の確保が困難で、木が倒れる際の逃げ場所も限られるため特に危険ですよ。

近隣に知らせておく

伐採作業を始める前に近隣住民への事前連絡は必須です。伐採作業は騒音や振動を伴い、場合によっては隣家の敷地に枝が落ちる可能性があるためです。

実際に、剪定業者が隣家の敷地に入らないと作業できないケースは多く、事前に了承を得ておかないとトラブルの原因になります。近隣への配慮として、作業日時を前もって知らせて必要に応じて立ち入りの許可を得ておくと、円滑に作業を進められます。

危険を感じる場合は業者に依頼する

伐採作業中に少しでも危険を感じたら、すぐに作業を中止して専門業者に依頼することが賢明です。命に関わる事故のリスクを冒してまで、自分で作業を続ける価値はないのです。

特に病気や虫害で枯れかけている木は、予想外の方向に倒れる危険性が高く、プロでさえ慎重に扱います。業者に依頼する費用は1本あたり2万円〜5万円程度ですが、安全性を考えれば決して高い買い物ではありません。

庭木伐採が難しさを感じたらお助けマスターに相談を

庭木の伐採は高さ3m以下、幹の直径20cm以下であれば自分でも安全に行うことができます。最適な伐採時期は水分が少なく扱いやすい冬(1〜4月頃)で、適切な道具と手順で作業すれば費用を抑えられます。

もし信頼できる業者に庭木伐採の依頼を相談したい場合は、全国チェーン店の便利屋お助けマスターにご相談ください。

お助けマスターは、多様な作業に対応する信頼性の高い便利屋サービスです。明確な料金体系と丁寧な対応が特徴で、顧客満足度が高いサービスを提供しています。

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sakai さん

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