庭木の伐採の費用相場は?費用を抑える方法と補助金についての解説!

「庭木の伐採費用はいくらかかるの?」「信頼できる伐採業者の選び方がわからない」などと悩んでいませんか?

伐採費用は木の高さや種類、作業環境によって変動し、一般的には1本あたり3,000円~20,000円程度が相場です。信頼できる業者選びには、明確な見積書の提示や資格・実績の確認が重要なポイントとなります。

この記事でわかること

・庭木の伐採費用の相場と決まり方
庭木の伐採費用は木の高さや太さ、作業環境によって決まり、一般的には1本あたり3,000円~20,000円程度が相場です。3m〜5m程度の木で伐採から処分まで1.9万円〜17万円となります。

・庭木の伐採を依頼できる業者の種類
伐採・林業の業者、造園・植木屋、便利屋がありそれぞれ得意分野と料金体系が異なります。作業内容と木の状態に合った専門性を持つ業者を選ぶことが重要です。

・庭木の伐採費用を安くする方法
伐採した木を買い取ってもらう、自分でできる作業は事前に行う、複数業者に相見積もりをとって比較・交渉するなどの方法で20%〜50%程度費用を削減できます。

今回は庭木の伐採費用の相場や業者選びのポイント、費用を抑える方法について解説。庭木の伐採を検討している方や費用について知りたい方は、参考にしてください。

庭木の伐採費用の決まり方と内訳

庭木の伐採費用は木の高さ、太さ、作業環境によって大きく変動する仕組みになっています。基本的な費用構造は「基本料金(伐採作業費)」と「追加費用(運搬費、特殊伐採費、処分費)」の2つに分けられます。

作業環境が狭小地や建物に近い場所では特殊な技術や機材が必要となり、通常より高額です。例えば、重機が入れない場所では人力での作業となるため、労力と時間がかかり費用が増加します。

伐採費用の内訳を理解することで、見積書の妥当性を判断しやすくなり、不要な出費を避けられますよ。

庭木の伐採費用・伐根と処分費用の相場

庭木の伐採から処分までの総額は、3m〜5m程度の木で1.9万円〜17万円が一般的な相場です。伐採費用は木の高さや太さだけでなく、作業に必要な人数や重機によっても変動するため、複数の業者から見積もりを取ることが賢明です。

庭木の伐採費用・伐根と処分費用の相場を以下にまとめました。

  • 伐採費用の高さ別の相場
  • 抜根の大きさ別の費用相場
  • 幹・根の処分費用相場

詳しく解説します。

伐採費用の高さ別の相場

庭木の伐採費用は主に木の高さによって大きく変動します。以下の表は高さ別の一般的な伐採費用相場をまとめたものです。

木の高さ伐採費用相場
3m未満(低木)3,000円~9,000円
3m~5m(中木)8,000円~20,000円
5m~7m(高木)18,000円~30,000円
7m~10m30,000円~60,000円
10m以上100,000円~

高さの目安としては、3mが一般的な2階建て住宅の1階屋根あたり、5mが2階の窓あたりと考えると分かりやすいでしょう。10m以上の大木になると、クレーンなどの大型重機が必要になるケースが多く、費用が大幅に上昇します。

また、同じ高さでも木の太さや作業環境(狭小地、建物や電線に近いなど)によっても費用は変動します。特に狭小地での特殊伐採は20,000円~50,000円と高額になる傾向です。

正確な費用を知るためには、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

抜根の大きさ別の費用相場

庭木の抜根費用は主に幹の太さ(直径や幹周り)によって決まります。以下の表は幹の大きさ別の抜根費用相場をまとめたものです。

幹の直径による抜根費用相場は以下の通りです。

幹の直径抜根費用相場
15cm未満2,000円~5,000円
15cm~30cm4,000円~10,000円
31cm~50cm10,000円~30,000円
51cm~80cm25,000円~40,000円
81cm以上35,000円~50,000円

幹周りによる抜根費用相場は以下の通りです。

幹周り抜根費用相場
30cm以下5,000円~10,000円
31cm~50cm15,000円~25,000円
51cm~80cm25,000円~35,000円
81cm以上35,000円~50,000円

抜根費用には上記の基本料金のほかに、処分費用や重機使用料、整地費用などの追加費用が発生する場合があります。抜根作業は伐採後の土地利用計画に大きく影響するため、必要性を慎重に判断する必要があるでしょう。

抜根には専用の重機が必要になることが多く、重機の搬入が困難な場所では人力作業となるため、費用が増加する可能性があります。

新たに建物を建てる予定や別の植栽を行う場合は、抜根が必須ですよ。

幹・根の処分費用相場

庭木の伐採や抜根を行った後は、幹や根の処分が必要になります。処分費用は幹の太さや量によって変動します。以下の表で処分費用の相場を解説します。

幹の直径別処分費用相場は以下の通りです。

幹の直径処分費用相場
15cm以下3,000円~10,000円
15cm~30cm7,000円~15,000円
30cm~60cm10,000円~20,000円

処分方法別の費用相場は以下の通りです。

処分方法費用相場
軽トラック1台分5,000円~15,000円
2tトラック1台分15,000円~30,000円
4tトラック1台分30,000円~50,000円

処分費用は地域や業者によって大きく異なります。業者によっては「木1本あたりいくら」と設定している場合もあれば、「トラック1台あたりいくら」と設定している場合もあります。

費用が極端に安い見積もりの場合は、処分費が含まれていない可能性があるため注意が必要です。見積もりを依頼する際には、処分費用が含まれているかどうか必ず確認しましょう。

また、自治体によっては粗大ごみとして回収してくれる場合もありますが、回収できる大きさや量に制限があることが多いです。大量の幹や根を処分する場合は、専門業者に依頼するのが一般的です。

庭木の伐採で費用が高くなるケース

庭木の伐採費用は特定の条件下で通常の2倍から3倍に高騰することがあります。特に10m以上の大木や建物に近接した木、狭小地にある木の伐採では、特殊な技術や機材が必要となるため費用が上昇するのです。

例えば電線や建物に接している木の場合、ロープワークや高所作業車を使用した慎重な作業が求められ、基本料金に加えて特殊作業費として1万円〜3万円程度が追加されます。また、クレーンが必要になる場合は、クレーン車のレンタル料として2万円〜5万円の追加費用が発生します。

作業環境の制約が厳しい場所では、人手による作業時間が増加するため人件費が高くなり、全体の費用を押し上げる要因となるでしょう。

伐採前に現地調査を依頼し、どのような作業方法が必要になるか確認しておけば、予想外の高額請求を避けられますよ。

庭木の伐採を依頼できる業者種類と費用目安

庭木の伐採を依頼できる業者は主に以下の3種類あり、それぞれ得意分野と料金体系が異なります。作業内容と木の状態に合った専門性を持つ業者を選ぶことが重要です。

  • 伐採・林業の業者
  • 造園・植木屋
  • 便利屋

詳しく解説します。

伐採・林業の業者

伐採・林業の専門業者は高木や大量の木の伐採に最適で、特殊な伐採技術と専用機材を持っています。一般的に1本あたりの伐採費用は5m未満の木で8,000円〜15,000円、10m以上の木で30,000円以上が相場です。

専門業者は危険を伴う高所作業や複雑な伐採技術を要する案件に対応できる点が強みです。例えば、建物に近接した20mの松の木を安全に伐採するには、ロープワークやクレーン車を使用した特殊技術が必要となり、技術を持つ専門業者が適しています。

伐採専門業者に依頼する際は、資格保有状況や保険加入状況を確認し、実績や口コミを調べることで信頼できる業者を見極められます。

造園・植木屋

造園業者や植木屋は庭全体のバランスを考慮した伐採が得意で、伐採後の庭のデザインまで提案してくれます。料金相場は中木(3〜5m)で8,000円〜20,000円程度ですが、剪定や植栽などと組み合わせることで総合的なサービスを受けられます。

造園業者は伐採だけでなく、抜根後の植栽計画や庭のリニューアルまで一貫して依頼できる点が魅力です。例えば、古くなった桜の木を伐採した後に、新たな植栽と庭石の配置までトータルでデザインしてもらえます。

伐採後の庭の活用方法まで考えている場合や、複数の庭木の管理を定期的に依頼したい場合は、造園業者を選ぶと長期的な視点でのアドバイスがもらえますね。

便利屋

便利屋は小規模な伐採作業に適しており、低木から中木(3m程度まで)の伐採を比較的リーズナブルな価格で依頼できます。料金相場は低木(3m未満)で3,000円〜5,000円、中木(3〜5m)で6,000円〜10,000円程度です。

便利屋は作業時間に応じて料金が発生するシステムが多く、シンプルな伐採作業では費用を抑えられる場合があります。例えば、庭の隅にある3m程度の梅の木1本を伐採するだけなら、専門業者より安価に依頼できるでしょう。

便利屋に依頼する際は、伐採経験や対応可能な木の大きさを事前に確認することが重要です。また、伐採後の処分方法や追加料金の有無についても明確にしておけば、後からのトラブルを防げます。

庭木の伐採費用を安くするコツ

庭木の伐採費用は、適切な方法を選ぶことで削減できます。伐採費用の削減には、以下の4つの方法を組み合わせることで、より大きな効果が期待できます。

  • 伐採した木を買い取ってもらう
  • 自分で伐採できるところはやっておく
  • 複数業者に相見積もりをとって比較・交渉する
  • 見積もりと作業内容が明瞭な業者を選ぶ

詳しく解説します。

伐採した木を買い取ってもらう

伐採した木材を買い取ってもらうと、処分費用を相殺または利益に変えられます。特に広葉樹(ケヤキ・クスノキなど)や高級針葉樹(ヒノキ・杉など)の大径木は木材として価値があり、買取可能性が高いです。

買取価格は樹種や状態によって異なりますが、良質な広葉樹であれば1立方メートルあたり5,000円〜30,000円程度で買い取られることがあります。例えば、樹齢50年以上のケヤキの幹部分は家具材として高値で取引される場合があります。

買取を検討するときは、伐採前に木材買取業者や製材所に相談し、伐採方法について助言をもらうと良いでしょう。通常の伐採方法と木材として価値を保つ伐採方法は異なるため、事前の相談が重要です。

自分で伐採できるところはやっておく

低木や細い枝の伐採を自分で行うことで、業者に依頼する作業量を減らし費用を抑えられます。高さ2m以下、直径10cm未満の木であれば、のこぎりやチェーンソーで比較的安全に伐採可能です。

自分で行う作業としては、本伐採の前の下草刈りや小枝の除去、周囲の障害物の撤去などが効果的です。例えば、業者が来る前に庭の小さな植木や障害物を片付けておくだけで、作業効率が上がり人件費を1〜2万円程度削減できる場合があります。

ただし、高所作業や太い木の伐採は危険を伴うため、無理をせず専門業者に依頼することが重要です。

安全装備(ヘルメット・手袋・保護メガネなど)を必ず着用し、自分の技術と体力の範囲内で作業を行いましょう。

複数業者に相見積もりをとって比較・交渉する

伐採費用は業者によって大きく異なるため、最低3社から相見積もりを取ることで適正価格での依頼が可能になります。業者間の価格差は、同じ作業内容でも20%〜50%程度発生することがあります。

相見積もりを取る際は、伐採する木の高さ・太さ・本数・作業環境などの条件を明確に伝え、見積書に含まれる作業内容を統一することが重要です。複数の見積書を比較する際は、単に価格だけでなく保険加入状況や実績、アフターフォローなども考慮して総合的に判断しましょう。

最安値の業者が必ずしも最適とは限らないため、コストパフォーマンスを重視した選択が大切です。

見積もりと作業内容が明瞭な業者を選ぶ

見積書の内容が明確で、作業範囲や追加費用の条件が詳細に記載されている業者を選ぶと、予想外の出費を防げるでしょう。適切な見積書には「伐採費用」「抜根費用」「処分費用」「諸経費」などの項目が明確に区分されています。

曖昧な見積もりや口頭のみの説明では、作業後に「これは別料金です」と追加請求されるリスクがあります。例えば、「伐採一式」という表現だけで具体的な作業内容が記載されていない見積書は要注意です。

信頼できる業者は現地調査を行った上で詳細な見積書を提出し、不明点や追加費用の可能性についても事前に説明します。作業前に契約内容を書面で残し、作業範囲や保証内容を明確にしておけば、後々のトラブルを防げます。

庭木の伐採を安くする補助金制度とは

庭木の伐採に関する補助金制度は主に森林所有者向けの造林補助制度と、一部自治体が実施する危険木伐採支援事業の2種類があります。特定の条件を満たす場合にのみ適用され、一般家庭の庭木伐採には基本的に適用されません。

例えば、豊田市では住宅に倒木するおそれがある危険木の伐採費用に対して、上限50万円で補助率4分の3以内の補助を行っています。また、京都市では道路や民家に隣接する森林内の危険木を伐採する場合、費用の75%以内(上限30万円)を補助しています。

各自治体によって補助内容や条件が異なるため、伐採を検討している場合は、お住まいの自治体の農林課や林業振興課に問い合わせることがおすすめです。

造林補助制度とは

造林補助制度は森林所有者が計画的に森林整備を行う際に受けられる国や自治体からの支援制度です。制度を利用するには、森林経営計画の認定を受けることや、一施行地の面積が0.1ヘクタール(約300坪)以上であることなどの条件を満たす必要があります。

和歌山県の例では、山に木を植えたり間伐などの手入れを行った場合に、一定の条件を満たせば補助金が交付される仕組みになっています。間伐や更新伐の場合は、1ヘクタールあたり10立方メートル以上の木材搬出が条件です。

造林補助制度は主に林業経営者や大規模な森林所有者を対象としているため、一般家庭の庭木の伐採には適用されないことが一般的です。

自宅の木の伐採に補助金制度はない

一般家庭の庭に植えてある木の伐採に対する全国的な補助金制度は基本的に存在しません。庭木の伐採費用は原則として所有者自身が全額負担する必要があります。

ただし、一部の自治体では「危険木伐採支援事業」として、住宅に倒れる恐れのある特定条件の樹木に限り補助を行っている場合があります。能美市では急傾斜地に存在し、倒れた場合に住宅等に被害を与える恐れのある立木の伐採・撤去に対して、費用の1/2(上限20万円)を補助しているのです。

補助対象となるには厳しい条件があり、単なる庭木の手入れや景観目的の伐採は対象外となります。

伐採費用の削減には業者選びや見積もり比較などの方法が現実的ですね。

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伐採費用は木の高さや種類、作業環境によって変動し、一般的には1本あたり3,000円~20,000円程度が相場です。信頼できる業者選びには、明確な見積書の提示や資格・実績の確認が重要なポイントとなります。

もし信頼できる業者に庭木伐採の依頼を相談したい場合は、全国チェーン店の便利屋お助けマスターにご相談ください。

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