「洗濯機の水抜きはどうやってするの?」「引っ越し時の洗濯機の運び方や設置方法が分からない」などと悩んでいませんか?
洗濯機の水抜きは機種によって手順が異なりますが、基本的に2〜3日前から計画的に行うことがポイントです。また、運搬や設置は専門業者への依頼から自力での取り付けまで、予算や状況に応じて最適な方法を選べます。
この記事でわかること
・引っ越し前に必須の洗濯機の水抜きについて
洗濯機の水抜きは引っ越し時の必須作業です。水抜きを怠ると、運搬中の水漏れや機器の故障、最悪の場合は引っ越し先の床材を傷める可能性があります。
・引っ越し時の洗濯機運搬・取り付けの方法と費用
洗濯機専門の運搬サービスや引越し業者への依頼、自力での取り外し・設置、便利屋への依頼などの方法があります。予算と安全性のバランスで選択することが重要です。
・新居での洗濯機設置時の注意点
必要な付属部品は引っ越し前にチェックしておく、搬入経路を確保して必要に応じて養生もする、防水パンが洗濯機に合っているかを確認するなど、様々な確認事項があります。
今回は洗濯機の水抜きや設置の基本知識、業者選びのポイントについて解説。引っ越しを予定している方や、将来的に引っ越しが必要になる可能性のある方は、参考にしてください。
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目次
引っ越し前に必須の洗濯機の水抜きとは
洗濯機の水抜きは、引っ越し時の必須作業です。水抜きを怠ると、運搬中の水漏れや機器の故障、最悪の場合は引っ越し先の床材を傷める可能性があります。
洗濯機内部には配管やホース、フィルター内に水が残っているため、事前の水抜き作業が重要です。特に寒冷地への引っ越しでは、残水が凍結して配管を破損させる危険性があります。
専門業者に依頼する場合でも、基本的な水抜きの知識は必要不可欠です。
引っ越し業者によっては水抜き作業を行わない場合もあるため、事前に作業範囲を確認する必要がありますよ。
なぜ洗濯機の水抜きが必要なのか
残水による事故やトラブルを防ぐために、水抜き作業は必要です。運搬時の振動で残水が漏れ出し、家財や引っ越し業者のトラックを濡らすリスクがあります。
水抜きを行わないまま運搬すると、内部の電気系統に水が回り、ショートや故障の原因となります。また、残水が腐敗して異臭の原因になることもあり、新居での快適な使用開始のためにも水抜きは重要な作業です。
特に高層階への引っ越しでは、エレベーターでの運搬時に洗濯機が傾く可能性が高くなります。残水があると予期せぬ水漏れが発生し、建物の共用部分を汚損するリスクも発生します。
水抜きのタイミングは引っ越しの2~3日前
水抜き作業は、引っ越し2~3日前から開始するのが最適です。作業には約30分から1時間かかり、その後24時間程度の自然乾燥時間が必要になります。
最終の洗濯から水抜き、乾燥までの時間を考慮すると、引っ越し直前では時間が足りません。計画的に時間を確保することで、確実な水抜き作業と十分な乾燥時間を確保できます。
季節や気候によっては乾燥に更に時間がかかる場合があるでしょう。
特に梅雨時期や湿度の高い日は、追加で12時間程度の乾燥時間を見込む必要があります。
洗濯機タイプ別の水抜き方法
縦型洗濯機とドラム式洗濯機では水抜きの基本的な手順が異なります。機種によって内部構造が違うため、適切な水抜き方法を選択する必要があります。
縦型洗濯機の水抜き手順
縦型洗濯機は給水ホースと排水ホースの2か所から水を抜く作業が中心です。標準コースで1分程度運転させた後、給水ホースを外し、続いて最短の脱水コースで排水を行います。
洗濯槽内の水気は乾いたタオルで拭き取り、排水ホース内の残水は洗濯機を傾けて完全に排出します。作業時は必ず洗面器やバケツを用意して、水漏れに備えることが必要です。
特に洗濯槽の裏側には見えない部分に水が溜まりやすく、完全な水抜きには注意が必要です。洗濯槽を手動で回しながら、全ての角度から水抜きを確認することをお勧めします。
ドラム式洗濯機の水抜き手順
ドラム式洗濯機は縦型と異なり、糸くずフィルターからの水抜き作業が加わります。フィルターは本体下部にあり、2リットル程度の水が溜まっているため、慎重な作業が求められます。
水抜き完了後は、運搬時の振動でドラム部分が動かないよう、背面や側面にある運送用ネジを必ず締めて固定しましょう。ドラム式特有の構造として、ドアパッキンの周りにも水が溜まりやすい特徴があります。
パッキン部分を手で拭き取り、隙間に溜まった水を完全に除去する必要がありますよ。
水抜き時の注意点とトラブル対処法
電源プラグやアース線が水に濡れると故障の原因となるため、コンセント周辺の防水対策は必須です。寒冷地では凍結防止のため、40度前後のお湯を3〜4リットル注入して30分程度放置します。
水抜きがうまくいかない場合は、排水ホースや排水口、糸くずフィルターの詰まりを確認します。自己解決が難しい場合は、専門業者への依頼を検討しましょう。
水抜き作業中は床が濡れて滑りやすくなるため、必ずタオルやマットを敷いて作業します。また、作業時は必ず2人以上で行い、安全面に十分配慮することが重要です。
引っ越し時の洗濯機運搬・取り付けの4つの方法
洗濯機の運搬方法は予算と安全性のバランスで選択しましょう。専門業者から自力での作業まで、状況に応じた選択肢があります。
引っ越し時の洗濯機運搬・取り付けの方法を以下にまとめました。
- 洗濯機専門の運搬サービスがある
- 引越し業者に取り付けも依頼する場合の費用相場
- 自力で取り外し・設置する
- 取り外しから取り付けを便利屋に依頼できる
詳しく解説します。
洗濯機専門の運搬サービスがある
専門サービスは安全性と信頼性が最大の特徴です。作業員が専門知識を持ち、適切な道具を使用して作業を行います。
費用は5,000円から15,000円の範囲で、距離や階数による追加料金が発生する場合があります。作業時間は準備から設置まで約2時間で完了し、保証サービスが付帯されるため、安心して依頼できるでしょう。
専門業者は水漏れや設置不良のリスクを最小限に抑える技術を持っています。
引越し業者に取り付けも依頼する場合の費用相場
引越し業者への依頼は一括での作業依頼が可能です。基本料金は以下の通りです。
作業内容 | 縦型洗濯機 | ドラム式洗濯機 |
---|---|---|
取り外し | 1,650円~3,000円 | 3,300円~5,000円 |
取り付け | 3,300円~5,000円 | 8,250円~10,000円 |
引っ越し全体の流れに合わせた効率的な作業が可能で、荷物と一緒に運搬することで時間を節約できます。保証内容は業者によって異なりますが、一般的に設置後1週間から1ヶ月の保証期間が設定されているでしょう。
自力で取り外し・設置する
自力での作業は費用を抑えられる反面、技術と時間が必要です。必要な工具はレンチ・ドライバー・水道用テープで、ホームセンターで3,000円程度で揃います。
作業時間は経験者で1時間、初心者は2時間以上かかる場合があるでしょう。水漏れや設置不良のリスクを避けるため、作業手順を事前に確認し、2人以上で行うことを推奨します。
取扱説明書を参考に、接続部分の締め付けや水平調整を慎重に行うことで、トラブルを防止できます。
取り外しから取り付けを便利屋に依頼できる
便利屋サービスは柔軟な対応が特徴です。基本料金は以下の通りです。
作業内容 | 縦型洗濯機 | ドラム式洗濯機 |
---|---|---|
取り外し | 3,000円~4,000円 | 4,000円~6,000円 |
取り付け | 3,000円~7,000円 | 6,000円~10,000円 |
即日対応が可能な業者が多く、急な引っ越しにも対応できます。作業時間は通常2時間程度で、追加料金で古い洗濯機の処分にも対応可能です。
作業前には必ず見積もりを提示し、追加料金が発生する場合は事前に説明を行います。
洗濯機の種類や建物の状況によって料金が変動するため、階段の有無やトラックから建物までの距離なども確認が必要ですよ。
洗濯機の取り付け・設置料金の相場
設置料金は種類によって異なります。具体的な費用は以下の通りです。
洗濯機の種類 | 基本設置料金 |
---|---|
縦型洗濯機(全自動) | 3,000円~5,000円 |
ドラム式洗濯機 | 5,000円~9,000円 |
洗濯乾燥機(一体型) | 4,000円~7,000円 |
また、追加オプションによっても料金が加算されます。
作業内容 | 追加料金 |
---|---|
取り外し作業(縦型) | 3,000円~4,000円 |
取り外し作業(ドラム式) | 4,000円~6,000円 |
かさ上げ台設置 | 5,500円~11,000円 |
給水栓取り付け | 3,300円~ |
状況によって費用が異なるため、事前の現地確認で正確な見積もりを取ることをお勧めします。保証サービスは業者により異なりますが、一般的に作業後1週間から1ヶ月の保証が付きます。
新居での洗濯機設置時の注意点
新居での洗濯機設置には事前の入念な確認が必要です。以下に洗濯機設置時の注意点をまとめました。
- 必要な付属部品は引っ越し前にチェックしておく
- 搬入経路を確保して必要に応じて養生もする
- 防水パンが洗濯機に合っているかを確認
- 排水口と給水栓の位置確認を確認する
- 自分で設置するときは安全上の注意を
詳しく解説します。
必要な付属部品は引っ越し前にチェックしておく
給水ホース・排水ホース・残り湯ホースなどの付属品は事前に確認が必須です。付属品の紛失を防ぐため、養生テープで本体に固定するか、専用の袋にまとめて保管します。
蛇口の形状によっては、ニップルやエルボなどの接続部品が必要になります。賃貸物件の場合、備え付けの部品と私物の区別を明確にしておくことが必要です。
特に蛇口の形状は「万能ホーム水栓」「洗濯機用ワンタッチ水栓」「洗濯機用ストッパー付き水栓」の3種類があり、形状に合わせた部品の準備が重要です。
搬入経路を確保して必要に応じて養生もする
搬入経路の実測は玄関・廊下・設置場所まで必要です。玄関の手すりやシューズボックス、廊下の突き当たりなど、実際の通路幅を測定します。
床材の保護には滑り止め付き養生シートを使用し、壁との接触を防ぐ養生材を設置します。特に角部分は厚めの養生材で保護が必要です。
エレベーターを使用する場合は、洗濯機本体のサイズに加えて搬入スタッフが一緒に入れるスペースの確保が必要です。
階段を使用する場合は、手すりや天井の高さ、消火器などの突起物にも注意が必要ですよ。
防水パンが洗濯機に合っているかを確認
防水パンのサイズは洗濯機本体より一回り大きいものが必要です。高さが合わない場合は、防振ゴムやかさ上げ台で調整が可能です。
防水パンと洗濯機の隙間は掃除のしやすさを考慮し、適切な間隔を確保します。特に排水口周辺は清掃スペースを確保することが重要です。
防水パンは一般的に、「640×640mm」「740×640mm」「800×640mm」の3サイズがあり、洗濯機の設置前に必ずサイズを確認する必要があります。また、フラットタイプ、かさ上げ枠ありタイプ、かさ上げ枠なしタイプの3種類から選択が可能です。
排水口と給水栓の位置確認を確認する
給水栓は洗濯機設置位置より高い位置にある必要があります。位置が低い場合は延長偏心管で高さ調整が可能です。
排水口には排水トラップが設置されており、排水ホースとの接続にはエルボが必要となります。排水ホースの長さと勾配を考慮した位置関係の確認が重要です。
排水口が設置場所の奥にある場合や、防水パンと洗濯機の間の幅が狭い場合は、設置後の排水ホース取り付けが困難になる可能性があります。防水パンのかさ上げを検討する必要があるでしょう。
自分で設置するときは安全上の注意を
設置作業は必ず2人以上で行い、本体の水平調整と接続部分の締め付けを慎重に行います。作業時は床が滑りやすくなるため、滑り止めマットの使用が必要です。
設置後は必ず試運転を行い、水漏れや異常音がないか確認します。不安がある場合は専門業者への依頼を検討することがお勧めです。
特に排水ホースの接続部分は水漏れが起きやすい箇所のため、ビニールテープで補強し、さらに結束バンドで固定して安全性を高めます。
洗濯機の取り外しと取り付けの具体的な手順
洗濯機の取り外しと取り付けは正確な手順で行うことが重要です。作業開始前に水栓を閉め、電源プラグを抜いてから開始します。
洗濯機の取り外しと取り付けの手順は以下の通りです。
- 給水ホースの取り外しと取り付け
- 排水ホースの取り外しと取り付け
- アース線の取り付け方法
詳しく解説します。
給水ホースの取り外しと取り付け
給水ホースは水栓側から外すことで水漏れを防げます。ホースを外す前に蛇口を開けて残圧を抜き、水が完全に止まってから作業を始めます。
取り付け時は継手部分に付属のパッキンを忘れずに装着し、水道用テープを2周巻いて水漏れを防止しましょう。給水ホースの劣化具合を必ずチェックし、亀裂や変色が見られる場合は新品に交換します。
また、パッキンは経年劣化で硬化する傾向があるため、2年以上使用している場合は交換を推奨します。ホース接続後は必ず低水圧で水漏れチェックを行い、問題がないことを確認してから通常使用を開始します。
排水ホースの取り外しと取り付け
排水ホースは本体側から外し、中の残水をバケツで受けます。ホース内の水は予想以上に多いため、最低でも10リットルのバケツを準備しましょう。
取り付け時はホースを排水口に差し込む深さが重要で、排水口から2cm以上、10cm以下の位置で固定します。ホースは必ず真っ直ぐに伸ばし、折れ曲がりや極端な高低差を作らないよう注意が必要です。
排水ホースの長さは標準で2mですが、必要に応じて延長ホースを使用できます。
ただし、延長する場合は全長を3m以内に抑え、途中の接続部分には必ず専用の継手を使用しましょう。
アース線の取り付け方法
アース線は感電防止のため確実な接続が必要です。アース端子がない場合は、専用のアース棒を地中に打ち込むか、コンセントのアース端子に接続します。
接続部分は必ず専用の工具で固定し、緩みがないことを確認します。アース線が短い場合は延長コードの使用は避け、新しいアース線に交換することがお勧めです。
アース工事は電気工事士の資格が必要な場合があり、特にガス管や電話線のアース端子への接続は法律で禁止されています。また、アース線の抵抗値は100Ω以下であることが法令で定められているため、専門業者による定期的な点検を推奨します。
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洗濯機の水抜きは機種によって手順が異なりますが、基本的に2〜3日前から計画的に行うことがポイントです。また、運搬や設置は専門業者への依頼から自力での取り付けまで、予算や状況に応じて最適な方法を選べます。
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