「庭木を伐採した後の根っこはどう処理すればいいの?」「切り株を放置していても大丈夫?」などと悩んでいませんか?
伐採した庭木の根っこは放置すると害虫発生や地盤沈下の原因となるため、早急な処理が必要です。根っこの除去には薬剤で枯らす方法と掘り起こして引き抜く方法があり、状況に応じて最適な手法を選択できます。
この記事でわかること
・伐採した庭木の根っこを放置する危険性
伐採後の根っこは放置すると害虫発生や地盤沈下の原因となります。根っこの成長による新芽発生、転倒事故、配管損傷など様々な問題を引き起こすため、早急な処理が必要です。
・庭木の根っこを除去する具体的な方法
薬剤で枯らす方法・掘り起こし・腐敗促進・チェーンソー切断・着火剤燃焼・業者依頼など複数の除去方法があります。状況に応じて最適な手法を選択できます。
・伐根作業の費用相場と業者選びのポイント
幹の直径や木の種類によって3,000円~150,000円と費用が大きく異なります。作業内容の事前説明、明瞭な見積もり、豊富な実績を持つ業者を複数社で比較検討することが重要です。
今回は庭木伐採後の根っこ除去について基本知識から業者選びまで詳しく解説。庭木を伐採した方や今後伐採を予定している方は、参考にしてください。
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目次
伐採した庭木の根っこは早めに伐根すべき

庭木を伐採した後に残る根っこは、放置期間が長くなるほど深刻な問題を引き起こすため、速やかな除去が必要です。地中に残った根系は継続的に成長を続け、以下の損害を与える可能性があります。
- 根っこは成長してしまう
- 転倒やケガの元になる
- 地盤沈下が起こる可能性がある
- 地中の配管に絡まる
- 害虫の発生原因となる
詳しく解説します。
根っこは成長してしまう
伐採後の根っこは地上部分を失っても、地中で栄養を蓄積して新たな芽を発生させます。根系に残存する養分により、切り株周辺から複数の新芽が出現し、元の木よりも密集した状態で成長を開始するでしょう。
桜や楓などの落葉樹では、伐採から6ヶ月程度で新芽が確認できるケースが多く見られます。新芽の成長により根系がさらに拡大し、除去作業の難易度と費用が大幅に増加することになります。
成長した新芽は元の木と同等の大きさまで発達する能力を持っており、放置すると再び伐採が必要です。根系の拡大により隣接する植物への栄養競争が激化し、庭全体の植生バランスが崩れる結果となります。
転倒やケガの元になる
地表に露出した切り株や根っこは、歩行時の重大な障害物となり転倒事故を引き起こします。特に夜間や雨天時には視認性が低下し、高齢者や子供にとって深刻な危険要素となるのです。
庭園内での転倒事故により骨折や打撲などの怪我が発生した場合、治療費や慰謝料として数十万円の費用が必要となるケースがあります。切り株の高さが10センチメートル以上ある場合、つまずきリスクが格段に高まるため、早急な処理が求められます。
芝生や落ち葉により切り株が隠れた状態では、事故発生の危険性がさらに増大するでしょう。
来客や配達員などの第三者が怪我をした場合、法的責任を問われる可能性があり、賠償問題に発展するリスクを抱えることになりますよ。
地盤沈下が起こる可能性がある
根っこの腐敗により地中に空洞が形成され、建物基礎や舗装面の沈下現象が発生します。大型樹木の根系が腐敗する際には、直径2メートル以上の範囲で地盤の安定性が損なわれる可能性があるのです。
住宅基礎の沈下修復には100万円〜300万円の費用が必要となり、保険適用外となるケースが大半を占めます。地盤沈下による建物の傾きや亀裂は、資産価値の大幅な下落を招く深刻な問題です。
沈下現象は段階的に進行するため、初期段階での発見が困難な特徴があります。建物の扉や窓の開閉不良、壁面のひび割れなどの症状が現れた時点では、既に大規模な修復工事が必要な状態となっている場合が多く見られます。
地中の配管に絡まる
成長を続ける根っこは水分を求めて配管に接近し、上下水道管やガス管に絡みついて損傷を与えます。配管の接続部分や亀裂から侵入した根っこは、管内で詰まりを発生させ、水漏れやガス漏れの原因となるでしょう。
配管修復工事には50万円〜150万円の費用が必要となり、緊急工事の場合は通常料金の1.5倍〜2倍の費用が発生します。ガス管の損傷では安全確保のため周辺住民の避難が必要となり、近隣への迷惑も深刻な問題となります。
根っこによる配管損傷は発見が遅れやすく、被害が拡大してから問題が表面化するケースが一般的です。
害虫の発生原因となる
腐敗した根っこは湿度と栄養が豊富な環境を提供し、シロアリやカミキリムシなどの害虫の温床となります。シロアリは腐敗した木材を餌として繁殖し、住宅の木造部分に被害を拡大させる危険性があります。
シロアリ駆除と被害修復には平均200万円〜500万円の費用が必要となり、被害範囲によってはさらに高額です。害虫被害は発見が遅れるほど深刻化するため、根っこの早期除去により予防することが最も効果的な対策となります。
害虫の繁殖は季節的な変動があり、春から夏にかけて活動が活発化する傾向です。一度害虫が定着すると完全な駆除は困難となり、継続的な防除対策が必要となるため、長期的な維持費用が発生し続けます。
伐採した庭木の根っこ・切り株をを除去する方法

伐採後の根っこと切り株の除去には、以下の手法があり、状況に応じて最適な方法を選択する必要があります。根っこのサイズや土壌条件、作業者の技術レベルによって、適用できる除去方法が大きく異なります。
- 薬剤で枯らす
- 掘り起こす
- 根っこを腐りやすくする
- チェーンソーで切断
- 着火剤で燃やす
- 業者に依頼する
詳しく解説します。
薬剤で枯らす
除草剤や専用薬剤を使用した根っこの枯死処理は、体力的負担を軽減できる最も手軽な除去方法です。切り株に穴を開けて薬剤を注入することで、根系全体を徐々に枯死させ、自然分解を促進させます。
グリホサート系除草剤を使用した場合、効果が現れるまで3ヶ月〜6ヶ月の期間が必要となります。薬剤費用は1本あたり2,000円〜5,000円程度で済むため、経済的な負担を抑えながら確実な効果を得られる手法です。
掘り起こす
スコップやツルハシを使用した物理的な掘り起こしは、即効性があり確実に根っこを除去できる方法です。切り株周辺の土壌を掘り返し、主要な根系を切断してから引き抜く作業により、完全な除去を実現できます。
直径50センチメートルの切り株では、深さ1メートル程度まで掘り下げる必要があり、作業時間は8時間から12時間を要します。必要な道具はスコップ・ツルハシ・のこぎりで総額15,000円程度の初期投資により、複数の切り株処理に対応できる利点があります。
根っこを腐りやすくする
腐葉土や堆肥を利用した自然分解促進は、環境に優しく安全性の高い除去方法です。切り株に穴を開けて有機物を詰め込み、微生物の働きによって木質部分の分解を加速させます。
分解完了までには2年〜3年の長期間を要しますが、薬剤を使用せずに処理できるため、ペットや子供がいる家庭でも安心して実施できます。
チェーンソーで切断
チェーンソーを使用した切り株の細分化は、後続作業の効率を大幅に向上させる前処理方法です。切り株を小さなブロックに分割することで、手作業での除去や運搬が容易になり、処分費用を削減できます。
安全装備として防護服、ゴーグル、手袋の着用が必須で、装備一式で20,000円程度の費用が発生します。チェーンソーのレンタル料金は1日3,000円〜5,000円程度で、作業時間は切り株1本あたり1時間程度が必要です。
切断作業では騒音対策として近隣住民への事前通知が重要で、早朝や夜間の作業は避けましょう。
着火剤で燃やす
着火剤を使用した燃焼処理は、大型切り株を短時間で処理できる効率的な方法です。切り株に穴を開けて着火剤を注入し、管理された燃焼により木質部分を灰化させて除去します。
火災予防条例により住宅地での実施は制限されており、消防署への届出が必要な地域が多く存在します。着火剤の費用は1本あたり1,000円程度ですが、消火用水の準備や近隣住民への事前通知など、安全対策に十分な配慮が求められる手法です。
業者に依頼する
専門業者への依頼は、安全性と作業品質を重視する場合の最適な選択肢です。重機を使用した効率的な作業により、個人では困難な大型根系の除去を確実に実現できます。
切り株の直径30センチメートル未満では15,000円〜30,000円、直径50センチメートル以上では50,000円〜100,000円の費用が一般的な相場となります。作業完了まで1日〜2日の期間で済むため、時間的制約がある場合や安全性を優先する状況では、費用対効果の高い選択肢です。
業者選びでは損害賠償保険の加入状況を必ず確認し、万が一の事故に備えることが重要ですよ。
伐採した庭木の根っこは業者に依頼するのが確実

庭木の根っこ除去は、専門業者への依頼が最も安全で確実な解決策となります。個人作業では予想以上の労力と時間を要し、不適切な処理により周辺設備への損害リスクが高まるためです。
業者に依頼するメリット
専門業者への依頼により、重機を使用した効率的な作業と豊富な経験に基づく安全な処理を受けられます。個人では入手困難な専用機械を使用することで、作業時間を10分の1以下に短縮し、体力的負担を完全に回避できます。
また、切り株除去から廃材処分まで一貫したサービスを提供するため、作業後の清掃や処分手続きを考える必要がありません。万が一の事故や損害に対する保険適用により、個人作業では負担できない高額な賠償責任から保護されるメリットがあります。
伐根は素人には難しい
根っこの除去作業は地中の根系分布を正確に把握する専門知識が必要で、素人には判断が困難な作業です。見た目以上に複雑な根系構造により、予想を大幅に上回る作業量と時間が発生し、途中で断念するケースが頻発します。
また、不適切な掘削により水道管やガス管を損傷した場合、修復費用として100万円以上の出費が発生する可能性があります。さらに、重いツルハシやスコップの使用により腰痛や筋肉痛などの身体的負担が大きく、高齢者や女性には特に困難な作業です。
根と根が絡み合い癒合することで複雑な構造を形成し、素人がすべて取り除くことは極めて困難な状況ですよ。
伐採した庭木の抜根作業の費用相場

伐採した庭木の抜根作業の費用相場について、幹の直径や作業内容別に詳しく解説します。まず、幹の直径別抜根費用相場を以下の表にまとめました。
幹の直径 | 抜根費用相場 | 備考 |
---|---|---|
15cm未満 | 3,000~5,000円 | 小さな庭木向け |
15~30cm | 4,000~7,000円 | 中型の庭木向け |
31~50cm | 7,000~25,000円 | 大型の庭木向け |
51cm以上 | 25,000円~ | 非常に大きな庭木向け |
木の種類別抜根費用相場は以下の通りです。
木の種類 | 費用相場 | 特徴 |
---|---|---|
松の木 | 5,000~10,000円 | 幹周り30cm程度 |
シマトネリコ | 15,000~25,000円 | 幹周り30cm程度 |
コニファー | 6,000~15,000円 | 幹周り15cm程度 |
桜の木 | 50,000円以上 | 幹周り1m程度、根がしっかりしている |
竹 | 130,000~150,000円 | 範囲100㎡、地下茎処理が必要 |
付帯作業別の費用相場は以下の通りです。
作業内容 | 費用相場 | 詳細 |
---|---|---|
整地費用 | 600円~/㎡ | 抜根後の穴埋め作業 |
根の処分費用(15cm未満) | 3,000~10,000円 | 幹の大きさに依存 |
根の処分費用(15~30cm) | 7,000~15,000円 | – |
根の処分費用(30~60cm) | 10,000~20,000円 | – |
重機を使用した場合の料金相場は以下の通りです。
重機の種類 | 費用相場 | 使用場面 |
---|---|---|
バックホー(ユンボ) | 20,000~50,000円/日 | 大型根系の掘り起こし |
クレーン | 100,000~200,000円/日 | 大型重機使用時 |
ユニック車 | 30,000~60,000円/日 | 高所作業や運搬 |
抜根費用は幹の直径が最も重要な要素となり、小さな庭木では5,000円〜10,000円程度で済みますが、大型樹木や特殊な条件下では50,000円以上かかることもあります。竹のような地下茎を持つ植物は特に高額となり、範囲100㎡で130,000円〜150,000円の費用が必要です。
費用を抑えるためには、伐採と抜根を同時に依頼することや、複数業者からの相見積もりを取ることが効果的です。ただし、根が建物の基礎や配管に絡んでいる場合は作業難易度が上がり、追加費用が発生する可能性があります。
伐根を依頼する業者の選び方

伐根業者の選定では、技術力と信頼性を総合的に判断し、長期的な安心を得られる専門業者を選択することが重要です。作業品質の差により完成度と安全性に大きな違いが生まれるため、慎重な業者選びが必要となります。
業者の選び方をまとめると以下の通りです。
- 作業内容を事前に説明してくれる業者
- 見積もりが明瞭な業者
- 伐採・伐根の実績が豊富な業者
- 複数の業者を相見積もりする
詳しく解説します。
作業内容を事前に説明してくれる業者
作業工程と使用機材について詳細な説明を提供する業者は、技術力と顧客対応力の両面で信頼できる選択肢となります。事前説明により作業範囲と完了基準が明確になり、依頼者の期待と実際の仕上がりに齟齬が生じるリスクを回避できます。
重機の種類や作業時間、安全対策について具体的な説明をする業者では、専門知識に基づいた適切な作業が期待できるでしょう。横柄な態度や曖昧な説明をする業者では、作業後に「想定と違った」という後悔が残る可能性が高く、避けるべきです。
見積もりが明瞭な業者
項目別の詳細な費用内訳を提示する業者は、透明性の高い料金体系により安心して依頼できる信頼性を持っています。見積もり内容が曖昧な業者では、作業完了後に追加請求が発生するリスクがあり、予算オーバーの原因となるのです。
伐採費用・処分費用・重機使用料・整地費用などの項目が明確に記載された見積もりでは、総額の根拠を理解できます。「一式」や「諸経費」といった不明瞭な項目が多い見積もりでは、後から高額な追加料金を請求される危険性があるため注意が必要です。
優良業者では見積もり書に有効期限を明記し、価格変動の要因についても事前に説明を行いますよ。
伐採・伐根の実績が豊富な業者
年間施工件数と過去の事例が豊富な業者は、様々な条件下での作業経験により高い技術力と問題解決能力を備えています。実績の少ない業者では、予期しないトラブルへの対応力が不足し、作業の遅延や品質低下を招く可能性があるでしょう。
ホームページで年間200件以上の施工実績を公開している業者や、SNSで作業のビフォーアフター写真を掲載している業者は信頼性を確認できます。万が一の事故で隣家への損害が発生した場合、経験豊富な業者では損害賠償保険による適切な対応が期待できる安心感があります。
複数の業者を相見積もりする
最低3社からの相見積もり取得により、適正価格の把握と業者の対応品質を比較検討することが可能です。同一条件での見積もり比較により、料金だけでなく作業内容と保証制度の違いを明確に判断できます。
直径30センチメートルの切り株処理で、A社15,000円・B社25,000円・C社35,000円といった価格差が生じるケースがあり、相見積もりにより適正価格を見極められます。面倒な手続きに感じられますが、数万円の費用差と作業品質の違いを考慮すると、時間をかけて比較検討する価値は十分にあるのです。
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伐採した庭木の根っこは放置すると害虫発生や地盤沈下の原因となるため、早急な処理が必要です。根っこの除去には薬剤で枯らす方法と掘り起こして引き抜く方法があり、状況に応じて最適な手法を選択できます。
もし信頼できる業者に根っこの伐根依頼を相談したい場合は、全国チェーン店の便利屋お助けマスターにご相談ください。
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