便利屋(何でも屋)に不用品回収・ゴミ回収を依頼した場合の料金と安くするコツ

便利屋に不用品回収を依頼したときの料金相場はどのくらいなのでしょうか。また安く依頼するコツは?この記事を読めばすべてが分かります。

この記事では、便利屋が不用品回収を請け負う際に必要な資格や、不用品回収を依頼した際に必要な料金の相場、不用品回収を安く依頼するコツなどを解説します。

この記事で分かることは…

・不用品回収に必要な資格
・不用品回収の料金相場
・安く依頼するコツ
・メリット・デメリット

です。

不用品回収を便利屋に依頼しようとお考えなら、この記事を読んでぜひ参考にしてください。

便利屋(何でも屋)に不用品回収・ゴミ回収は依頼できる

便利屋(何でも屋)に不用品回収・ゴミ回収は依頼できる

不用品を処分する際、どうやって処分していいか分からない、あるいは大きくて搬出・運搬が困難など、ちょっと困ったと思うことが起こりがち。

そんな「日常のちょっと困った」を解決するのが便利屋です。実は不用品回収は、便利屋にも依頼できるのです。

許認可・資格を保有している便利屋は処分ができる

便利屋が不用品回収の依頼を受注するためには、少なくとも2つの資格が必要です。

  • 一般廃棄物収集運搬業許可
  • 産業廃棄物収集運搬業許可

それぞれ詳しく見ていきましょう。

一般廃棄物収集運搬業許可とは

一般廃棄物収集運搬業許可は、一般家庭から出て廃棄物の収集および運搬をするための資格で、市町村から許可を得ることで取得できます。

ただし現在は業者を募集している市町村は少ないため、一般廃棄物収集運搬業の許可を新規で取得するのは難しくなっています。

すでに許可を持っている業者と提携することで、不用品回収を請け負っている便利屋も多いようです。

産業廃棄物収集運搬業許可とは

産業廃棄物収集運搬業許可は、企業などから出る産業廃棄物を収集および運搬するための資格です。

産業廃棄物とは、事業活動によって出た廃棄物のうち、産機物処理法で定義された20種類の廃棄物のこと。主なものに「燃えがら」「金属クズ」「汚泥」などがあります。

産業廃棄物収集運搬業許可は、都道府県知事からの許可を得ることで取得できます。都道府県をまたいで運搬する場合は、それぞれの都道府県での許可が必要です。

便利屋と不用品回収業者の違い

便利屋と不用品回収業者の違いは、不用品回収のエキスパートがどうかという点です。

不用品回収業者は、不用品回収のエキスパートなので、不用品の回収はもちろん、不用品の買取屋遺品整理まで丁寧に対応します。

一方、便利屋は不用品回収に特化していません。ですが引っ越しと同時に不用品回収を依頼したいときなど、不用品回収に合わせた別の依頼にも柔軟に対応しています。

便利屋に不用品回収を依頼する料金相場

便利屋の基本料金は主に作業時間と作業人数によって算出されます。不用品回収の場合、基本料金に加えて車両費などいくつかのオプション料金が必要になることも。
便利屋に不用品回収を依頼した場合の、料金相場を見てみましょう。

便利屋の基本料金は主に作業時間と作業人数によって算出されます。不用品回収の場合、基本料金に加えて車両費などいくつかのオプション料金が必要になることも。

便利屋に不用品回収を依頼した場合の、料金相場を見てみましょう。

基本料金+(時間×人数制)の相場

基本料金における作業費は、作業員1人につき1時間で3,000~5.000円程度が相場です。これに、作業員1人につき2,000円~3,000円程度の出張費が加算されることも。

作業費が3,300円(税込)、出張費2,200円(税込)で、作業員2名で2時間作業した場合、基本料金は以下になります。

  • 作業員(2人)×2時間+出張費(2人分)=17,600円

不用品には大型のものもあるため、回収には作業員が2人以上必要なことが多いでしょう。作業にかかる時間は不用品の量によっても変わります。

また多くの場合、不用品回収にはトラックなどの車両を使うため、基本料金に加えて車両費も必須となります。

ゴミの重量による回収費用の相場

不用品回収は何キロだったらいくら、という決まった価格設定を設けている業者は少ないでしょう。ただし回収した不用品を処分する際の処分費用は、重量によって設定されています。

不用品処分費用の相場

  • 一般廃棄物…10kgあたり300円
  • 産業廃棄物…10kgあたり500円

不用品処分費用は、多くの場合不用品のトラック積み放題プランや単品回収費用に含まれています。

品目ごとの回収費用相場

不用品回収は、1品目からの回収も可能です。品目ごとに料金が設定されています。

品目料金相場
冷蔵庫4,000円~6,000円
洗濯機3,000円~
テレビ2,500円~
電子レンジ1,000円~
エアコン1,000円~
シングルベッド7,000円~10,000円
セミダブルベッド・ダブルベッド10,000円~20,000円
ダイニングテーブル3,000円~5,000円
テレビ台1,000円~3,000円
自転車(電動自転車は除く)500円

記載した品目は一例です。あくまでも料金相場であり、大きさや設置環境によって変動があります。詳しくは、業者に問い合わせをし、見積もりを確認してください。

軽トラックや2トントラックで回収する場合の相場

処分したい不用品の量が多い場合、料金が定額になる積み放題プランを利用できます。料金相場は使用するトラックのサイズやタイプによって変わります。

車両サイズ料金相場
軽トラ積み放題パック15,000円~30,000円
1トントラック積み放題パック25,000円~40,000円
平台2トントラック積み放題パック40,000円~70,000円
箱型2トントラック積み放題パック98,000円~

業者によっては、4トントラックでの回収を請け負っていることもあります。詳しくは業者に問い合わせましょう。

トラックは大きさやタイプによって積み込める量が変わります。積み放題ではありますが、積載重量を超える荷物は載せられません。

たとえば軽トラックの最大積載量は350kgです。不用品がこの重量を超える場合は、軽トラに収まるサイズの不用品であっても軽トラ積み放題パックは使えないことになります。

片付けが伴う場合は部屋の広さで相場がある

部屋がゴミ屋敷状態になっているなど、片付けを伴う不用品回収は部屋の広さによって相場があります。家中の不用品をゴミと一緒に処分したいと考えているときなどは、参考にしてください。

部屋の間取り料金相場
1K・1R30,000円~
1DK50,000円~
2LDK135,000円~
3LDK185,000円~
4LDK244,000円~

片付けを伴う不用品回収の場合、不用品やゴミの量によって作業員が複数人必要だったり作業時間がかかったりします。

そのため一律の料金を設けている業者は多くなく、相場以上の高額になることも少なくありません。

便利屋の不用品回収料金を安くするコツ

便利屋の不用品回収料金を安くするコツ

便利屋に不用品回収を依頼する際、少しでもお得に利用するために、6つのポイントを押さえておきましょう。

  • 近くの便利屋に依頼する
  • 資格を保有する便利屋に依頼する
  • 相見積もりを取り価格交渉をする
  • 経験が豊富な便利屋に依頼する
  • 自分でできる処分は自分で行う
  • 片付け作業は自分も一緒にやる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

近隣の便利屋に依頼する

便利屋に依頼すると、出張費が加算されることがほとんどです。遠くの事業者に依頼した場合、出張費が割増しになったり交通費が加算されたりすることも。

しかし便利屋によっては対応エリア内であれば出張費が無料になったり、クーポンがもらえたりする場合があるので、お得に利用できます。

許認可・資格を保有する便利屋に依頼する

そもそも不用品回収業務を請け負うためには、一般廃棄物収集運搬業許可などの資格が必要です。

もし必要な認可を持たないまま依頼を受けている業者がいたら、悪徳業者の可能性もあり、高額な費用を請求されるなどのトラブルに巻き込まれかねません。

また、持っているといい資格として、古物商があります。古物商の資格を持つ便利屋であれば、不用品の買取が可能。買い取った料金は料金から差し引かれるため、お得に利用できます。

複数の便利屋に相見積もりを取り価格交渉する

便利屋に依頼する際は、1社だけではなく3社程度を目安に見積もりを取りましょう。これを相見積もりといいます。

価格交渉の手順

  1. 3社以上から見積もりを取る
  2. 各社の見積もりを比較する
  3. 希望の業者を決める
  4. 価格交渉をする

相見積もりを取ることで、複数の便利屋の料金やサービスを見比べることができ、一番自分に合った便利屋を探せます。

また相見積もりを使って価格交渉を行うことも可能。無理な値引き交渉はおすすめしませんが、相見積もりがあれば上手に価格交渉ができるでしょう。

不用品・粗大ゴミ回が事例が豊富な便利屋に依頼をする

不用品回収や粗大ごみ回収の事例が豊富な便利屋に依頼しましょう。事例については、便利屋のホームページや口コミを見れば分かります。

事例の豊富さは、経験の豊富さ。多くの経験を積んでいることで、まさかのトラブルへの対応もスムーズです。

また経験が豊富であれば作業自体もスムーズに進みます。便利屋の料金はかかった時間にもよりますので、作業が早く終わる方が料金も安くなります。

自分でできる処分があればやっておく

自治体で手軽に処分できるような不用品など、自分で処分できる不用品があれば自分で処分しておきましょう。

便利屋が処分する量が少なくなれば運搬用のトラックのサイズを小さくでき、車両費を節約できます。

また回収品が少なければ、運び出しにも時間がかかりません。したがって作業費の節約にもなります。

片付け作業は自分も一緒にやる

処分する不用品を一か所にまとめておく、運び出しやすいように束ねておくなど、自分でできることは自分でやっておきましょう。

危険を伴うあるいは専門性が高い作業は別ですが、分別や運び出しなど、片付け作業を自分も一緒にやることで、作業時間を短縮できるでしょう。作業時間を短縮できれば、結果的に料金が安くなります

そうすることで、便利屋が作業にかかる時間は少なくなり、結果的に料金が安くなります。

便利屋に不用品回収を依頼するメリット

便利屋に不用品回収を依頼するメリット

便利屋は不用品回収のエキスパートではありません。しかし便利屋に不用品回収を依頼すると、さまざまなメリットがあります。

  • 不用品回収以外の作業も依頼できる
  • 不用品回収と引っ越しの依頼が同時にできる
  • 分別作業も依頼できる
  • 片付け・掃除まで依頼できる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

不用品・ゴミ回収以外の作業も同時に依頼できる

便利屋はなんでも屋とも呼ばれ、どんな依頼にも応えてくれる業者です。そのため不用品回収と同時に別の依頼もできるのがメリット。

たとえば

  • 不用品回収後にハウスクリーニングをしてほしい
  • 不用品回収後に部屋の模様替えをしたい
  • 不用品回収と一緒に庭掃除もお願いしたい

などです。

複数の依頼を一度にできるのが、便利屋に不用品回収を依頼する大きなメリットの一つです。

不用品回収と引っ越しの両方を依頼できる

引っ越し時には、多くの不用品が出てしまうものです。引っ越し業者と不用品回収業者のふたつに依頼をするとなると、時間も取られますし精神的にもつらいですよね。話の行き違いなどでトラブルも起こりかねません。

便利屋なら、引っ越しと不用品回収を同時に請け負えるので、依頼はまとめて1度でOK。あっちこっちと連絡を取り合う必要はありません。

分別作業も全てお任せできる

便利屋の不用品回収は、ただ不用品を回収するだけではありません。場合によっては、分別作業もお手伝いしています。

不用品を回収してほしいが分別をしている暇がないというときは、まとめて便利屋に依頼できます。忙しい方ほど、便利屋に依頼するメリットがあるといえるでしょう。

片付けと掃除作業もやってくれる

不用品回収後に片付けや掃除作業をまとめて依頼できるのも、便利屋のメリット。不用品をまとめるために部屋が散らかったり、ホコリがたったりしても安心です。

入念な清掃やハウスクリーニングに対応している便利屋もあるので、相談してみるとよいでしょう。

便利屋に不用品回収を依頼するデメリット

便利屋に不用品回収を依頼するデメリット

ここまで便利屋に不用品回収を依頼するときのメリットを紹介しましたが、メリットがあればデメリットもあるもの。便利屋に不品回収を依頼するデメリットは以下の通り。

  • 場合によって料金が高くなる
  • 悪徳業者が紛れている可能性がある
  • 不用品回収を専門としていない

ここからは、便利屋に不用品回収を依頼する際のデメリットを紹介します。

作業時間とスタッフ数を間違えると料金が高くなる

便利屋の料金体系は基本的に『作業料金×作業人数×作業時間』で算出されます。そのため不用品の量などによっては、不用品回収業者に依頼するよりも料金が高くなる場合があります。

「思ったよりも高くついた」を回避するには、きちんと見積もりを取ること。見積もりは必ず現地にまで足を運び、正確に算出してもらいましょう。

複数の業者に見積もりを依頼して、相見積もりを取ることも大切です。作業時間や作業人数が妥当かどうかも相見積もりで確認できます。

悪質業者が紛れていることがある

残念ながら、便利屋のなかには非常に悪質な業者が紛れていることがあります。うっかり悪徳業者に依頼してしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれることも。

悪質業者によるトラブル(例)

  • 高額請求
  • 回収した不用品の不法投棄
  • 返金トラブル

高額請求

「無料」や「激安」をと言いながら、作業後に理由を付けて高額な請求をしてくる場合があります。回避するためには、契約の前に見積もりを取り、見積もり以上の請求がないことを確認しましょう。

回収した不用品の不法投棄

悪徳業者は、回収した不用品を不法投棄することがあります。不用品の不法投棄は業者のみならず、依頼した側も責任を問われる可能性があるため注意が必要。

場合によっては罪に問われ、罰金刑や懲役刑などの刑罰を受ける恐れもあります。

返金トラブル

「高齢者は役所に領収書を持って行けば返金される」などと嘘をつき、高額な費用を支払わせる悪質な業者も存在します。もちろん、このような制度はないため返金はされません。

自治体の制度について提案された際は、業者の話をうのみにせず、お住まいの地域の自治体に確認しましょう。

不用品回収の専門知識が便利屋にあたる場合がある

便利屋は不用品回収のエキスパートではありません。不用品回収業者に比べ、専門知識や経験を持っていないといえます。

便利屋によっては必要な資格を持ち合わせていないことも。資格を持っていない場合、不用品回収の業務を請け負えません。

資格を持っている便利屋であっても、専門知識や経験が足りず、おぼつかない作業になってしまう、あるいは雑な作業になってしまうこともあります。

もちろん知識、経験ともに豊富で丁寧な作業をしてくれる便利屋も存在しますので、信頼できる業者に依頼することが大切です。

不用品回収に強い便利屋はお助けマスター

便利屋お助けマスター

不用品回収を便利屋に依頼する場合、実績と経験が豊富な業者を選ぶことが大切です。安い料金だったから、手軽そうだったからと、よく知らない業者に依頼すると、あとで思わぬトラブルに巻き込まれることも。

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