「特殊清掃現場でウジ虫が発生しているけど対処法は?」「ウジ虫が湧いた部屋の清掃費用はいくらかかる?」などと悩んでいませんか?
特殊清掃現場でのウジ虫発生は、専門業者による適切な対応が必要です。ウジ虫は通常の殺虫剤では効きにくく、特殊な薬剤と専門技術を用いた駆除が不可欠となります。
この記事でわかること
・特殊清掃が必要なケースとは
特殊清掃は孤独死や事故死が発生した部屋、ゴミ屋敷など通常の清掃業者では対応できない特殊な状況で必要となるサービスです。 専門業者は専用の薬剤や機材を使用し、衛生面と安全面の両方を確保しながら徹底的な清掃と消毒を行います。
・ウジ虫が発生する仕組みと発生場所
ウジ虫はハエの幼虫で、腐敗した遺体や生ゴミなどの有機物に引き寄せられたハエが産卵することで発生します。 死亡後24〜48時間以内にハエが卵を産み始め、夏場や温暖な環境では腐敗と繁殖のサイクルが早まり、わずかな隙間からでも侵入します。
・ウジ虫が発生している場合の特殊清掃の費用
特殊清掃の費用は1Rで7〜30万円、4LDK以上で20〜60万円が相場で、汚染の程度や作業内容によって変動します。
今回は特殊清掃現場でのウジ虫発生の対処法と費用相場について解説。不幸な事態に直面している方や、特殊清掃の知識を得たい方は、参考にしてください。
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目次
特殊清掃が必要なケースとは

特殊清掃は、通常の清掃業者では対応できない特殊な状況で必要となるサービスです。一般的な掃除では除去できない生物学的物質や有害物質が存在する場合に専門業者による特殊清掃が求められます。
特殊清掃が必要なケースをまとめると、以下のとおりです。
- 人が亡くなった部屋
- ゴミが積み重なって放置された部屋
詳しく解説します。
人が亡くなった部屋
孤独死や事故死が発生した部屋では、遺体の腐敗による深刻な衛生問題に対処するため特殊清掃が必要です。遺体から漏れ出した体液や分解物質は床や壁に浸透し、通常の清掃方法では完全に除去できません。
現場では、専門的な消毒剤を使用して細菌やウイルスを死滅させ、特殊な機材で浸透した汚染物質を除去します。さらに、強力な消臭処理を行い、残留臭を完全に取り除くことで、部屋を再び使用可能な状態に戻します。
死亡発見までの時間が長いほど汚染は広範囲に及び、天井や隣接する部屋にまで影響が及ぶ場合があるでしょう。特に夏場は腐敗が早く進むため、24時間以内の迅速な対応が理想的であり、専門業者は緊急出動体制を整えています。
ゴミが積み重なって放置された部屋
いわゆる「ゴミ屋敷」と呼ばれる状態の部屋は、害虫や細菌の温床となるため特殊清掃の対象です。長期間放置されたゴミには食品残渣や排泄物が含まれることが多く、ウジ虫やゴキブリなどの害虫が大量発生しています。
特殊清掃業者はまず害虫駆除を行い、ゴミの分別と処分を進めます。床や壁に染み込んだ汚れには専用の洗浄剤を使用し、最後に室内全体の消毒と消臭処理を実施して健康被害のリスクを排除するのです。
ゴミ屋敷の清掃では物理的な作業量が膨大になるだけでなく、貴重品や重要書類の選別も慎重に行う必要があります。
また、近隣住民への配慮として騒音や悪臭を最小限に抑える工夫も特殊清掃業者の重要な役割ですよ。
ウジ虫が発生する仕組み

ウジ虫は腐敗した有機物に引き寄せられたハエが産卵することで発生します。死亡した遺体や放置された生ゴミなどから発する特有の腐敗臭がハエを誘引し、産卵場所として選ばれるのです。
ウジ虫が発生する仕組みをまとめると以下の通りです。
- ウジ虫はハエの幼虫
- 遺体に卵が産み付けられる
- わずかな隙間でも侵入してくる
詳しく解説します。
ウジ虫はハエの幼虫
ウジ虫はハエの幼虫であり、成長過程の一段階に過ぎません。ハエは卵を産み付けると、早ければ8時間〜1日程度で孵化してウジ虫になります。
ウジ虫は約1週間の活動期間を経てさなぎになり、さらに4〜5日でハエとして羽化します。ハエは羽化後4〜5日で産卵を開始し、1回に50〜150個、一生で約500個もの卵を産み付けるのです。
ウジ虫の大きさは種類によって異なりますが、一般的に2〜20mm程度です。ウジ虫は強い再生能力を持ち、体が半分に切断されても生存可能な場合があります。
遺体に卵が産み付けられる
ハエは遺体から発せられる腐敗臭に敏感に反応し、数十メートル先からでも匂いを感知して接近します。遺体の腐敗が始まると、ハエは口や鼻・耳・肛門などの自然な開口部や傷口に卵を産み付けるのです。
死亡後24〜48時間以内にハエが卵を産み始め、48〜72時間で孵化したウジ虫は遺体の柔らかい組織を食べながら成長します。体温や環境温度が高いほど腐敗と繁殖のサイクルは早まり、夏場の孤独死現場では特に注意が必要です。
ハエの種類によって産卵場所の好みが異なり、イエバエは主に目や口の周りに、クロバエは傷口や体の下側に産卵する傾向があります。
遺体の状態や環境によっては、複数種類のハエが同時に産卵することもありますよ。
わずかな隙間でも侵入してくる
ハエは非常に小さな隙間からでも室内に侵入可能です。一般的なイエバエは6〜8mm程度の大きさで、窓のサッシや網戸の網目から容易に入り込みます。
網戸の一般的な目の幅は1.15mmですが、コバエなどの小型のハエは2mm前後の体長しかないため、通常の網戸では防ぎきれません。玄関ドアの下の隙間や郵便受け、エアコンのドレンホースなど、予想外の経路から侵入することもあるため隙間を塞ぐ対策が重要です。
ハエは飛行能力が高く、秒速約2メートルで飛ぶことができます。また、垂直な壁面を歩行する能力も持っているため、一度侵入すると部屋のあらゆる場所に到達可能です。
ウジ虫が湧く発生場所

ウジ虫は主に腐敗した有機物が存在する場所で発生します。温度が20度を超える環境では繁殖サイクルが加速し、特に夏場は爆発的に増殖する傾向です。
ウジ虫が湧く主な発生場所は以下の通りです。
- 遺体からの発生
- 生ゴミからの発生
詳しく解説します。
遺体からの発生
遺体からのウジ虫発生は死後24〜48時間以内に始まることが多いです。ハエは遺体の腐敗臭に引き寄せられ、口・鼻・耳・肛門などの開口部や傷口に卵を産み付けます。
卵は通常48〜72時間で孵化し、孵化したウジ虫は遺体の柔らかい組織を食べながら成長します。夏場や温暖な環境では腐敗と繁殖のサイクルが早まり、死亡後3日程度で大量のウジ虫が発生する場合があるでしょう。
遺体の状態によってウジ虫の発生量や種類が異なり、法医学では遺体に発生したウジ虫の成長段階から死亡時期を推定します。室内で発見された遺体の場合、ウジ虫が天井や壁を伝って移動し、部屋全体に拡散することもあります。
生ゴミからの発生
生ゴミはウジ虫発生の主要な原因の1つです。ゴミ箱内の食品残渣や腐敗した野菜、肉類などはハエの格好の産卵場所となります。
特にゴミ箱や排水溝、キッチンシンク周辺の不衛生な環境では、ハエが容易に卵を産み付けられます。コンビニ弁当の容器や空き缶・空き瓶の飲み残しなどもウジ虫発生の原因となるため、こまめな清掃と密閉された容器での保管が重要です。
生ゴミからのウジ虫発生は季節によって差があり、特に気温が25度を超える夏場は24時間以内に発生する場合もあります。
生ゴミの種類によっても発生しやすさが異なり、肉類や魚介類の残渣は特に注意が必要ですよ。
ウジ虫が発生している場合の特殊清掃の費用について

特殊清掃でウジ虫が発生している場合の費用は、現場の状況や汚染の程度によって大きく変動します。以下に、間取り別の費用相場をまとめました。
間取り | 費用相場 | 清掃時間目安 | 消臭時間目安 |
---|---|---|---|
1R・1K | 7〜30万円 | 1〜3時間 | 4〜6時間 |
1LDK〜3LDK | 13〜50万円 | 4〜8時間 | 12〜48時間 |
4LDK以上 | 20〜60万円 | 6〜12時間 | 24〜72時間 |
次に、作業内容別の費用相場をまとめると以下のとおりです。
作業内容 | 費用相場 |
---|---|
床上の特殊清掃 | 3万円〜 |
消臭剤・除菌剤散布 | 1万円〜 |
オゾン脱臭 | 3万円/日 |
害虫駆除(ウジ虫含む) | 1万円〜 |
畳の撤去 | 3,000円〜/1枚 |
作業員人件費 | 2万円〜 |
ウジ虫発生を含む特殊清掃の費用は、発見までの期間や季節によっても大きく変わります。夏場は腐敗が早く進むため、費用が高額になりがちです。
ウジ虫やハエの駆除には最大で2〜3週間程度の時間がかかる場合もあります。
特殊清掃でのウジ虫の対処方法

特殊清掃でのウジ虫対処は、専門的な知識と技術を持った業者による体系的な作業が必要です。一般的な清掃方法では完全に駆除できず、むしろ拡散させてしまう危険性があります。
特殊清掃でのウジ虫の対処方法を以下にまとめました。
- ウジ虫用の薬剤による駆除
- 掃除機でウジ虫やハエを駆除する
- 駆除後は汚染箇所を徹底的に清掃を行う
詳しく解説します。
ウジ虫用の薬剤による駆除
特殊清掃では、市販の殺虫剤とは異なる強力な専用薬剤を使用してウジ虫を駆除します。一般的な殺虫剤では効果が薄く、専門業者が使用する薬剤は殺虫効果と殺卵効果を持っています。
例えば、次亜塩素酸ナトリウムは血液汚れの除去と同時に病原菌を死滅させる効果があるのが特徴的です。体液には脂分が多く含まれているため、油落とし効果の強い薬剤と組み合わせて使用し、最後に消毒剤を吹きかけることで効果を高めます。
掃除機でウジ虫やハエを駆除する
特殊清掃では、専用の高性能掃除機を使用してウジ虫やハエを効率的に駆除します。通常の家庭用掃除機では吸引力が不足し、フィルターを通過して再び室内に放出される可能性があります。
特殊清掃用の掃除機は強力な吸引力と特殊フィルターを備え、微細な虫体や卵までしっかり捕集することが可能です。掃除機で吸い取ったウジ虫やハエは専用の袋に密閉し、適切に処分することで再発を防止します。
家具の下や壁の隙間、天井の角など、ウジ虫が集まりやすい場所を重点的に清掃しますよ。
駆除後は汚染箇所を徹底的に清掃を行う
ウジ虫駆除後の徹底清掃は再発防止に不可欠です。ウジ虫が発生した原因となる有機物や体液が床や壁に浸透している場合が多く、表面的な清掃だけでは不十分です。
特殊清掃業者は高圧洗浄機や専用のバキューム装置を使用して、床下や壁の隙間にまで入り込んだ汚染物質を除去します。清掃後はオゾン脱臭機などを使用して消臭処理を行い、最後に殺菌効果の高い薬剤で消毒することで、衛生的で安全な環境を取り戻します。
床材や壁紙が汚染されている場合は、必要に応じて撤去や張り替えを行うことが必要です。特に畳や木製フローリングは液体を吸収しやすく、内部まで汚染が及んでいる場合が多いため、専門的な判断に基づいて対処します。
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特殊清掃現場でのウジ虫発生は、専門業者による適切な対応が必要です。ウジ虫は通常の殺虫剤では効きにくく、特殊な薬剤と専門技術を用いた駆除が不可欠となります。
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