カーポートの撤去費用はいくら?撤去するタイミングの目安と工事の流れも解説!

「カーポートの撤去費用はいくらくらいかかるの?」「DIYと業者依頼、どちらがいいの?」などと悩んでいませんか?

カーポートの撤去費用は基本的に2〜10万円程度で、規模や素材によって変動します。DIYで費用を抑えることも可能ですが、安全面や廃棄物処理の観点から、多くの場合は専門業者への依頼がおすすめです。

この記事でわかること

・カーポートを撤去すべきタイミングとは
カーポートの撤去時期は、安全性と経済性の2つの観点から判断する必要があります。劣化・老朽化の進行、自然災害による破損、駐車の必要性がなくなった場合など、状況に応じて撤去を検討します。

・カーポート撤去費用の相場と変動要因
基本的な撤去費用は2~7万円程度で、基礎を残す場合は1台用で2~3万円、2台用で3~5万円が相場です。カーポートの素材や床部分のコンクリート有無、業者選定によって費用は変動します。

・撤去工事の流れと業者選びのポイント
工事は屋根パネルの取り外しや骨組みの解体、支柱の切断・撤去の順で進みます。業者選びでは見積もりの明瞭さや作業内容の説明、実績などを確認することが重要です。

今回はカーポート撤去の基礎知識から費用相場、業者選びのポイントまで解説。カーポートの撤去を検討している方や、将来的に必要になる可能性のある方は、参考にしてください。

カーポートを撤去すべきタイミングとは

カーポートの撤去時期は、状況によって異なります。カーポートを撤去すべきタイミングは以下の通りです。

  • 劣化・老朽化が進行したとき
  • 自然災害など物理的な刺激で破損したとき
  • 駐車が必要なくなったとき

詳しく解説します。

劣化・老朽化が進行したとき

カーポートの劣化は、屋根材の変色や亀裂、支柱の錆びなど目視で確認できる状態から始まります。屋根パネルのたわみが3cm以上ある場合や支柱の根本に錆びが発生している状態は、早急な対応が必要です。

定期的な点検で劣化状態を確認し、補修費用が撤去・新設費用の50%を超える場合は、撤去を選択することをお勧めします。劣化の進行は季節や気候によって加速することがあり、特に海岸部では塩害による腐食が深刻です。

また、雨どいの詰まりや排水不良は、支柱周りの基礎部分の劣化を促進する原因となります。

自然災害など物理的な刺激で破損したとき

台風や地震による破損は、カーポートの構造的な安全性を著しく低下させます。支柱の傾きがある場合や屋根材が破損している状況では、即座に撤去を検討する必要があります。

破損状態の放置は周辺への被害リスクを高めるため、保険適用可能な場合は速やかに撤去工事を進めることが賢明です。特に地震による破損の場合、目に見えない部分での歪みや亀裂が発生している可能性が高く、専門家による詳細な調査が必要となります。

物理的な破損は見た目以上に構造体に深刻なダメージを与えている可能性がありますよ。

駐車が必要なくなったとき

車の所有状況の変化に伴うカーポート撤去は、土地の有効活用の観点から判断します。月極駐車場の利用や公共交通機関への移行により、カーポートの必要性が低下した場合は、撤去により新たな空間活用が可能になります。

土地の固定資産税評価額や維持費用を考慮すると、不要なカーポートの撤去により、年間2〜3万円程度の経費削減効果が期待できるでしょう。撤去後の空きスペースは、家庭菜園や物置の設置など、多目的な用途に活用できます。

また、土地の売却や建て替えを検討している場合、カーポートの撤去により不動産価値の向上や選択肢の拡大につながります。

カーポート撤去費用の相場

カーポート撤去の総費用は、駐車台数と基礎の撤去有無により大きく変動します。ここでは、状況別での費用相場を解説します。

基礎を残す場合の撤去費用相場

基礎を残す場合の撤去費用は、以下のとおりです。

駐車台数撤去費用相場
1台分2万円~3万円
2台分3万円~5万円
3台分5万円~7万円

屋根パネルと支柱の撤去のみを行う単純作業のため、費用を抑えられます。撤去後に新たな建造物を設置する予定がない場合は、基礎を残す方法が経済的です。

基礎ごと撤去する場合の撤去費用相場

基礎ごと撤去する場合の費用相場は以下のとおりです。

駐車台数撤去費用相場
1台分3.6万円~6万円
2台分4.6万円~8万円
3台分6.6万円~10万円

撤去後に新しいカーポートや物置の設置を予定している場合は、基礎まで完全撤去する必要があります。

コンクリート基礎の撤去には特殊な工具と技術が必要で、DIYでの対応は困難です。

カーポート撤去費用が変動する要因

カーポート撤去費用が変動する要因を以下にまとめました。

  • カーポートの素材の違い
  • 床部分がコンクリート
  • アスベストが含まれているかどうか
  • 依頼する業者による

詳しく解説します。

カーポートの素材の違い

素材による撤去費用は木造が最安値で鉄骨造、コンクリート造の順に高額になります。アルミ製カーポートは金属スクラップとして買取可能なため、処分費用を抑制できます。

頑強な素材ほど解体作業に時間と手間がかかるため、鉄骨造やコンクリート造では更なる費用が必要です。特に雪国では耐雪仕様の頑丈な構造が多く、解体費用は通常の1.5倍程度高くなります。

特に2006年以前に設置された鉄骨造の場合、アスベスト含有の可能性があるため、事前調査費用が必要になります。また、沿岸部では塩害による腐食が進行している場合があり、解体時の安全対策費用が別途必要です。

床部分がコンクリート

コンクリート床の場合、基礎撤去後の補修作業が必要で、追加費用が発生します。補修費用は基礎1か所につき、7,000円から8,000円程度必要です。

コンクリート床の補修には特殊な技術と材料が必要で、支柱の数が多いほど費用は増加します。床面積が広い場合は補修範囲が拡大し、最大で撤去費用の2倍程度まで費用が膨らむ可能性があります。

補修後のコンクリート面の養生期間は通常24時間以上必要で、車両の通行ができません。

周辺のコンクリート面にクラックがある場合は、一体的な補修が推奨され、追加の補修費用が発生する可能性がありますよ。

アスベストが含まれているかどうか

2006年以前に設置されたカーポートは、アスベスト含有の可能性があります。アスベスト除去には特殊な技術と資格が必要で、通常の撤去費用に加えて数十万円から数百万円の追加費用が発生します。

処理面積が300㎡未満の場合、除去費用も必要です。アスベストの危険度によって費用は変動し、飛散性の高いレベル1の場合は最大で通常の3倍の費用がかかります。

アスベスト含有調査には専門機関での分析が必要で、結果が出るまで5〜8営業日かかります。また、アスベスト除去作業中は近隣住民への説明や養生などの安全対策費用も別途必要になるのです。

依頼する業者による

業者の経験と技術力により、作業時間と費用が変動します。経験豊富な業者は効率的な作業で費用を抑制できますが、経験の少ない業者は作業時間が長くなり費用が増加します。

特殊な技術や資格が必要な場合は、経験豊富な業者に依頼すれば、作業品質を確保しながら適正価格での施工が可能です。業者選定時には建設業許可や解体工事業登録の有無を確認することが重要です。

事故補償保険への加入状況や過去の施工実績なども重要な判断材料となり、整っていない業者は避けるべきでしょう。

カーポート撤去工事の流れ

カーポート撤去工事は安全性を考慮して、上から下への順序で実施します。工事の流れを以下にまとめました。

  1. 屋根パネルを取り外す
  2. 骨組みを解体する
  3. 支柱の切断して撤去する
  4. モルタルで補修をする
  5. 廃棄物処理を行う

詳しく解説します。

屋根パネルを取り外す

屋根パネルの取り外しは2人体制で実施し、1人が脚立で作業を行い、もう1人が地上でパネルを受け取ります。パネルはポリカーボネートやFRP製が一般的で、金具を外しながら1枚ずつ慎重に撤去します。

高所作業となるため、作業者の安全確保が最優先事項です。強風時や雨天時は作業を中止し、安全な環境での施工を心がけます。

パネルの劣化状態によっては破損のリスクが高まるため、慎重な取り扱いが必要です。特に経年劣化したパネルは脆くなっている可能性があり、作業者は保護具を完全着用して作業を行います。

骨組みを解体する

骨組みの解体はインパクトドライバーを使用し、ボルトとナットを外しながら進めます。アルミ製やスチール製の骨組みは資源としてリサイクル可能なため、分別して保管します。

長尺物の解体となるため、周囲の建物や設備に接触しないよう注意が必要です。解体した部材は速やかに仮置き場へ移動し、作業スペースの確保を心がけます。

経年劣化により固着したボルトは、潤滑剤の使用や加熱による緩和処理が必要な場合がありますよ。

支柱の切断して撤去する

支柱は地表面で切断するのが一般的で、セーバーソーを使用して作業を行います。基礎部分は地中約60cm程度埋設されており、新設工事がない場合は地表面での切断が効率的です。

切断面は水平を保つよう慎重に作業を進め、周辺の舗装面を傷つけないよう配慮します。基礎撤去が必要な場合は、追加で掘削作業が発生します。

支柱の切断位置には地中埋設物がないことを事前に確認し、万が一の破損を防止することが大切です。

モルタルで補修をする

支柱切断後の床面は、モルタルで平滑に仕上げます。補修範囲は支柱1本につき直径30cm程度で、表面は既存の床面と同じ高さに調整します。

補修部分は24時間以上の養生期間を設け、完全硬化後に歩行や車両の通行が可能です。雨天時の施工は避け、適切な環境での作業を心がけます。

モルタルの調合は気温や湿度に応じて適切な配合を選択し、耐久性の高い仕上がりを実現できるのです。また、既存床面との色調を合わせるため、必要に応じて着色材を使用した仕上げを行います。

廃棄物処理を行う

撤去材は産業廃棄物として適切に分別し、許可を持つ処理業者へ委託します。金属類は専門業者でリサイクル処理を行い、処分費用の削減に努めます。

作業完了後は周辺の清掃を実施し、粉塵や細かな廃材を完全に除去することが必要です。廃棄物のマニフェスト管理を徹底し、適正な処理を確認します。

解体材の運搬時には荷崩れ防止対策を徹底し、公道への落下物防止に努めます。また、リサイクル可能な材料は種類ごとに分別し、環境負荷の低減と処理コストの最適化を図っているのです。

カーポートをDIYで撤去する際の注意点

カーポートのDIY撤去は費用を抑えられる一方で、重大な事故のリスクを伴います。撤去する際は、以下の点に注意しましょう。

  • 必要な道具と材料は必ず揃える
  • 安全対策をしっかりする
  • 廃棄物の捨て方に注意する
  • 危険や難しさを感じたら業者に相談する

詳しく解説します。

必要な道具と材料は必ず揃える

カーポート撤去にはインパクトドライバー・セーバーソー・バールの3種類の工具が最低限必要です。支柱の切断面を補修するためのモルタルと、左官道具の準備が重要となります。

作業効率と安全性を考慮すると、脚立や養生シート、安全帯などの準備が必須です。工具は使用前に必ず点検し、特にセーバーソーの刃は金属切断用の専用品を使用しましょう。

また、予備の刃や消耗品を準備すれば、作業の中断を防げます。

安全対策をしっかりする

作業は必ず2人以上で行い、1人が高所作業を担当し、もう1人が地上でサポートする体制を整えましょう。屋根材の取り外しから始め、上から下への順序で解体を進めます。

強風時や雨天時は作業を中止し、天候の回復を待ちましょう。作業中は周囲に立入禁止の表示を設置し、落下物による事故を防止します。

作業者は必ずヘルメット、安全靴、作業手袋を着用し、高所作業時は安全帯を使用します。

夏季の作業では熱中症対策として、2時間ごとに30分程度の休憩を取ることが推奨されますよ。

廃棄物の捨て方に注意する

カーポートの廃材は一般ゴミとして処分できず、産業廃棄物として適切な処理が必要です。アルミ製やスチール製の部材は資源として買取可能で、1台分で3,000円程度の買取価格になります。

廃棄物処理法に基づき、許可を持つ専門業者への委託が必要です。解体材は種類ごとに分別し、金属類・プラスチック類・コンクリート類に分けて保管します。

特に雨天時は廃材を防水シートで覆い、周辺環境への影響を最小限に抑える配慮が必要です。

危険や難しさを感じたら業者に相談する

DIYでの撤去に不安を感じた場合は、直ちに作業を中止し、専門業者への依頼を検討します。業者依頼の場合、費用はかかりますが安全な撤去作業が可能です。

特に支柱の切断や基礎の撤去は専門的な技術が必要となります。作業中に構造が不安定になり倒壊する危険性があるため、経験のない方は無理な作業を避けるべきです。

専門業者は作業保険に加入しており、万が一の事故や破損時の補償が確保されています。

カーポート撤去を業者に依頼するメリット

カーポートを撤去する際に、業者に依頼するメリットは以下の通りです。

  • 安全かつ迅速に作業してもらえる
  • 廃棄物の処分も依頼できる
  • カーポート撤去跡もキレイに整えてくれる

詳しく解説します。

安全かつ迅速に作業してもらえる

専門業者は高所作業や重量物の取り扱いに習熟しており、事故のリスクを最小限に抑えます。作業は2人1組で行われ、1台用カーポートの場合、半日から1日で完了です。

作業前には足場の設置や養生シートの配置など、安全対策を徹底します。天候や作業条件に応じて適切な判断を行い、近隣への配慮も欠かしません。

作業員は必要な資格と経験を持ち、緊急時の対応手順も確立しています。また、作業中の事故に備えて損害保険にも加入しているため、万が一の場合も安心です。

廃棄物の処分も依頼できる

業者は産業廃棄物処理の許可を持ち、適切な分別と処理を行います。アルミ製やスチール製の部材はリサイクルされ、処分費用の削減にもつながります。

廃棄物処理には専用の運搬車両と処分場への搬入許可が必要で、個人での対応は困難です。業者依頼の場合、マニフェスト管理により適正な処理が保証されます。

廃材は種類ごとに適切に分別され、環境負荷を最小限に抑えた処理が行われます。

特に金属類は専門のリサイクル業者へ引き渡され、資源の有効活用が図られますよ。

カーポート撤去跡もキレイに整えてくれる

支柱切断後の床面は、モルタルで平滑に補修され、既存の床面と同じ高さに調整されます。基礎撤去が必要な場合は、掘削機械を使用して完全撤去を行い、跡地は新たな用途に適した状態に整備されます。

土地の有効活用を考える場合、プロの施工による確実な整備が重要です。補修後の床面は防水処理も施され、雨水の浸入を防止します。

また、周辺の舗装面との段差をなくすことで、安全な歩行空間を確保できます。

カーポート撤去業者の選び方

信頼できる撤去業者の選定は、作業の安全性と費用対効果に直結します。カーポート撤去業者を選ぶ際には、以下のポイントを押さえましょう。

  • 見積もりが明瞭であること
  • 作業内容をしっかりと説明してくれる
  • 必要な資格と許可を取得している
  • ネットの口コミが良い業者か確認する
  • 豊富な実績があるか確認する
  • 相見積もりを取って交渉する

詳しく解説します。

見積もりが明瞭であること

適切な見積書には、作業工程・人員配置・廃材処理費用が明記されています。追加費用の発生を防ぐため、基礎撤去や産業廃棄物処理費用が含まれているか確認が必要です。

他にも、支払条件や工事保証内容も明確に記載されているかも確認しましょう。使用する材料の品質や規格についても具体的な記載があることで、後のトラブルを防げます。

作業内容をしっかりと説明してくれる

優良業者は現地調査時、作業手順や安全対策について具体的な説明を行います。撤去作業の所要時間や近隣への配慮事項まで、詳細な説明が重要です。

作業工程の説明には、養生方法や廃材の分別方法まで含まれるべきです。特に高所作業や重機使用時の安全確保について、明確な説明が必要となります。

緊急時の対応方法や、予期せぬ問題が発生した場合の連絡体制についても説明を受けることが重要です。

工事期間中の騒音や振動に関する対策についても、具体的な提案があるべきですね。

必要な資格と許可を取得している

解体工事には建設業許可か解体工事業登録のいずれかが必須です。500万円未満の工事では解体工事業登録で対応可能ですが、500万円以上は建設業許可が必要です。

技術管理者の配置も重要で、8年以上の実務経験または国家資格保持者の常駐が必須となります。そのため、産業廃棄物処理の許可も確認しましょう。

特に2006年以前の建物を扱う場合は、アスベスト除去に関する特殊な資格が必要となります。また、事故補償のための保険加入状況についても確認することが重要です。

ネットの口コミが良い業者か確認する

施工事例や顧客評価は、業者の技術力と信頼性を判断する重要な指標です。特に、作業の丁寧さや期日遵守に関する評価に注目しましょう。

口コミでは、作業員の対応や清掃状態についての評価を重視します。施工写真の公開や詳細な作業報告を行う業者は信頼度が高いです。

最近の口コミを重点的にチェックし、業者の現在の評判を確認することが大切です。

否定的な口コミに対する業者の対応姿勢も、信頼性を判断する重要な要素となりますよ。

豊富な実績があるか確認する

経験豊富な業者は効率的な作業で工期を短縮し、コストを抑制できます。一般的な1台用カーポートの撤去作業は、6〜8時間で完了します。

実績のある業者は予期せぬ事態への対応力が高く、安全管理体制が整っています。地域での施工実績や類似案件の対応経験は、重要な判断材料です。

過去のトラブル対応事例についても確認すれば、業者の問題解決能力を評価できます。

相見積もりを取って交渉する

最低3社以上から見積もりを取得し、価格と作業内容を比較検討しましょう。

見積比較では単純な価格だけでなく、作業内容や保証内容まで含めた総合的な判断が重要です。特に、廃材処理方法と保証範囲の確認が必要です。

オフシーズンや工事量の少ない時期を狙って見積もりを取れば、より良い条件を引き出せる可能性があります。複数の工事をまとめて依頼することで、割引交渉がしやすくなります。

カーポートの撤去ならお助けマスターにお任せください!

カーポートの撤去費用は基本的に2〜10万円程度で、規模や素材によって変動します。DIYで費用を抑えることも可能ですが、安全面や廃棄物処理の観点から、多くの場合は専門業者への依頼がおすすめです。

もし信頼できる業者に特殊清掃の依頼を相談したい場合は、全国チェーン店の便利屋お助けマスターにご相談ください。

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