カーポートを掃除する方法と手順!業者に依頼した場合の費用まで解説!

「カーポートの掃除方法がわからない」「自分で掃除して大丈夫なのか不安」などと悩んでいませんか?

カーポートの掃除は適切な道具と手順があれば安全に行えます。ただし、届かない場所や危険が伴う作業については、専門業者への依頼をおすすめします。

この記事でわかること

・カーポートが汚れる主な原因
カーポートの汚れは自然環境と生活環境から発生します。雨や風による自然な汚れ、葉っぱや花びらの堆積、鳥のフンや動物の足跡などが主な原因です。

・カーポートの掃除に必要な道具
カーポートの掃除には脚立、ホース、柄付きスポンジやモップ、中性洗剤、柔らかい布や雑巾、軍手、すきま掃除用ブラシなどの道具が必要です。道具選びを誤ると素材を傷つける可能性があります。

・掃除時の重要な注意点
屋根の上に乗るのは危険です。アルカリ性・酸性・塩素系の洗剤は使わない、高圧洗浄機の使用は避ける、雨樋や柱もキレイにする、自分で掃除するのは危険も伴うので注意が必要です。

今回はカーポートの掃除方法や必要な道具、注意点について解説。カーポートの掃除を検討している方や、掃除方法に不安を感じている方は、参考にしてください。

カーポートが汚れる主な原因

カーポートの汚れは、自然環境と生活環境から発生します。具体的な要因は以下のとおりです。

  • 雨や風による自然な汚れ
  • 葉っぱや花びらの堆積する
  • 鳥のフンや動物の足跡がつく

詳しく解説します。

雨や風による自然な汚れ

雨水は大気中の汚染物質を含んでいるため、乾燥後に白い輪染みとなって残ります。特に梅雨時期は1週間で目に見える汚れが付着します。

雨風による汚れは放置すると素材を劣化させ、最悪の場合はカーポートの張り替えが必要になるでしょう。特に酸性雨は金属部分の腐食を促進し、パネルの劣化も早めます。

また、強風時には砂埃が付着し、微細な傷の原因となって錆びが発生することもあります。

葉っぱや花びらの堆積する

落ち葉や花びらは腐敗すると有機物となり、カビの温床となります。特に雨樋に堆積した場合、排水不良を引き起こし、雨漏りの原因となります。

落ち葉の堆積は春と秋に多く見られ、1ヶ月放置すると雨樋の詰まりにつながるでしょう。堆積物が分解されると酸性の物質が発生し、カーポートの表面を侵食します。

また、堆積した有機物は害虫の繁殖場所となり、二次的な問題を引き起こす可能性がありますよ。

鳥のフンや動物の足跡がつく

鳥のフンは強い酸性を持ち、塗装面を傷つけます。放置すると24時間以内に塗装面に浸透し、完全な除去が困難になります。

動物の足跡は見た目の問題だけでなく、爪による傷から錆びが発生する可能性が高いです。鳥のフンには腐食性の物質が含まれており、塗装の劣化だけでなく、金属部分の腐食も促進します。

また、野良猫などの小動物が定期的に訪れることで爪痕や体液による汚れが蓄積し、美観を損ねる原因となります。

カーポートの掃除に必要な道具

カーポートの掃除には、以下の7種類の専用道具が必要です。道具選びを誤ると素材を傷つける可能性があり、最悪の場合はカーポートの寿命が10年以上短くなります。

  • 脚立
  • ホース
  • 柄付きスポンジやモップ
  • 中性洗剤
  • 柔らかい布や雑巾
  • 軍手
  • すきま掃除用ブラシ

詳しく解説します。

脚立

脚立は作業者の身長に合わせて選択します。カーポートの屋根が作業者の胸から腰の高さになる脚立が最適です。

安全面を考慮して2人以上での作業を推奨し、1人で作業する場合は転倒防止用の補助具を使用します。脚立の耐荷重は体重の3倍以上のものを選択し、設置面は必ず水平を保つことが重要です。

また、作業範囲は脚立の中心から両側60cm以内に収めることで、安全性が高まります。

ホース

ホースはカーポート全体に届く長さが必要です。水圧調整可能なノズル付きを選択すると汚れ落としが容易になります。

カーポートまでの距離を測って5m以上余裕を持った長さを選び、耐圧性能が高く、折れにくい材質のものを選択します。水道との接続部分は必ず専用のアタッチメントを使用し、漏水を防止することが重要です。

ホースリールを使用すると収納や持ち運びが容易になり、作業効率が上がりますよ。

柄付きスポンジやモップ

柄の長さが調節可能な道具を選びます。柄の長さは最低2m以上必要で、届かない場所の掃除に使用します。

スポンジ部分は柔らかい素材を選び、強い力をかけずに掃除できる道具を使用しましょう。スポンジは使用後に必ず洗浄し、乾燥させることで衛生的に保てます。

また、3ヶ月に1回程度の交換が推奨され、劣化したスポンジの使用は表面に傷をつける原因となります。

中性洗剤

食器用の中性洗剤を5倍に薄めて使用します。アルカリ性や酸性の洗剤は素材を劣化させる原因です。

洗剤は最小限の使用にとどめ、水洗いで落ちない汚れにのみ使用します。洗剤の原液は必ずスポンジや布に含ませてから使用し、直接カーポートにかけることは避けます。

また、洗剤を使用した後は必ず2回以上の水洗いを行い、残留を防ぐことが大切です。

柔らかい布や雑巾

水拭き用と乾拭き用の2種類を用意しましょう。マイクロファイバー素材の柔らかい布を選択すると、傷をつけずに汚れを落とせます。

拭き取り作業は2回に分け、1回目は水拭き、2回目は乾拭きを行います。布は使用前に必ず水洗いし、砂やホコリを取り除くことが重要です。

また、乾拭き用の布は完全に乾燥させてから使用し、水滴の跡が残らないように注意が必要です。

軍手

軍手は作業用と洗剤使用時の2種類が必要です。鳥の糞など衛生面で注意が必要な場合は、ビニール手袋を併用します。

手袋は、水や洗剤が染み込まない素材を選びましょう。作業中は30分ごとに手袋の状態を確認し、破れや劣化が見られた場合は直ちに交換します。

作業終了後は手袋を十分に洗浄し、次回使用時まで清潔な状態で保管することが大切ですよ。

すきま掃除用ブラシ

雨樋や柱の接合部など細かい場所の掃除用にブラシが必要です。柔らかい毛先のブラシを選び、強くこすらずに掃除します。

ブラシは幅の異なる2〜3種類を用意すると作業効率が上がります。ブラシの毛先は使用前に必ず整え、広がった毛先で表面を傷つけないよう注意が必要です。

また、使用後のブラシは水洗いして乾燥させ、毛先が変形しないよう立てて保管することをお勧めします。

カーポートを掃除する手順

カーポートの掃除は年間2〜3回の定期的な実施が必要です。掃除を怠ると素材の劣化が早まり、カーポートの寿命が15年から10年に短くなる可能性があります。

カーポートを掃除する際の手順は、以下の通りです。

  1. ゴミや落ち葉を掃除する
  2. ホースでの水かけ
  3. 洗剤を使った汚れ落とし
  4. 仕上げの乾拭き

詳しく解説します。

ゴミや落ち葉を掃除する

カーポート掃除の第一段階は乾いた状態での清掃作業です。落ち葉やゴミは水に濡れると除去が困難になり、雨樋の詰まりの原因となります。

雨樋の掃除はドレンエルボのキャップを外して行い、ドレンエルボ内部の清掃時は手袋を着用し、泥水の飛散に注意が必要です。特に春と秋は落ち葉の量が多くなるため、雨樋の点検頻度を2週間に1回程度に増やすことをお勧めします。

また、周辺の樹木の剪定を定期的に行うことで、落ち葉の堆積を予防できます。

ホースでの水かけ

水かけ作業は、ホースの長さを水栓から5m以上余裕を持たせて準備します。水圧は通常の3分の1程度に抑え、パネルへの負担を軽減します。

作業は屋根の端から中央に向かって順番に行い、水跡が残らないように一箇所に水をかけ過ぎない配慮が重要です。水かけ作業は朝9時から11時の間に行えば、水滴の乾燥を促進できます。

また、水はけの悪い箇所を発見した場合は、排水経路の確認と清掃を行う必要があります。

洗剤を使った汚れ落とし

洗剤は、必ず中性洗剤を薄めて使用します。アルカリ性や酸性の洗剤は素材を劣化させ、最悪の場合はカーポートの張り替えが必要になります。

鳥のフンなど頑固な汚れには、洗剤を含ませた柔らかいスポンジで優しく拭き取りましょう。洗剤は必要最小限の使用にとどめ、素材への負担を抑えます。

洗剤使用後は15分以内に水洗いを完了し、成分が残留しないよう注意が必要です。また、洗剤を使用した箇所は必ず2回以上の水洗いを行い、完全に洗い流します。

仕上げの乾拭き

乾拭きはマイクロファイバー製の柔らかい布を使用します。拭き取り作業は2回に分け、1回目は水分除去、2回目は仕上げ拭きを行います。

乾拭き用の布は完全に乾燥させたものを使用し、水滴の跡が残らないよう丁寧に拭き上げることが大切です。作業後は布を洗浄し、次回使用時まで清潔な状態で保管します。

拭き取りは必ず一定方向に行い、円を描くような動きは避けることで、ムラのない仕上がりを実現できます。

乾拭き後は30分程度放置し、完全な乾燥を確認してから作業完了としますよ。

カーポートを掃除する時の重要な注意点

カーポートの掃除には重大な危険が伴います。作業中の事故を防ぐため、2人以上での作業実施が必要不可欠です。

掃除時の重要な注意点を以下にまとめました。

  • 屋根の上に乗るのは危険
  • アルカリ性・酸性・塩素系の洗剤は使わない
  • 高圧洗浄機の使用は避ける
  • 雨樋や柱もキレイにする
  • 自分で掃除するのは危険も伴うので注意する

詳しく解説します。

屋根の上に乗るのは危険

カーポートの屋根は、人の体重に耐えられる設計ではありません。高さが地上から10m近くあり、転落事故の危険性が極めて高いです。

脚立を使用する場合は、必ず2人で作業を行い、1人が脚立を支えましょう。脚立の角度は75度を保ち、作業範囲は脚立の中心から両側60cm以内に限定します。

作業時は必ず滑り止め付きの靴を着用し、雨上がりや霜の付いた朝は作業を避けましょう。また、作業中は常に体勢を安定させ、無理な姿勢での作業は絶対に避けることが大切です。

アルカリ性・酸性・塩素系の洗剤は使わない

不適切な洗剤の使用はカーポートの素材を劣化させ、最悪の場合は張り替えが必要になります。特にポリカーボネート素材は化学薬品に弱く、透明度が失われる可能性があるのです。

中性洗剤を薄めて使用し、洗剤の使用後は早めに水で完全に洗い流します。洗剤が残留すると素材の劣化を引き起こす可能性があります。

洗剤の選択は必ず製品の成分表を確認し、中性洗剤であっても防錆剤や漂白剤が含まれていないものを選ぶことが重要です。

洗剤を使用する際は必ず目立たない場所でテストを行い、変色や劣化が起きないことを確認してから使用を開始しましょう。

高圧洗浄機の使用は避ける

高圧洗浄機の強力な水圧はカーポートの表面を傷つけ、シーリング材を劣化させます。特に接合部分の破損は雨漏りの原因となります。

代替手段として、ホースでの水洗いがおすすめです。頑固な汚れには中性洗剤を含ませた柔らかいスポンジでの清掃が効果的です。

水圧を弱めに設定しても汚れが落ちにくい場合は、洗剤の濃度を若干濃くするか、浸透時間を延長します。また、水はけの悪い箇所を発見した場合は、排水経路の確認と清掃を行う必要があります。

雨樋や柱もキレイにする

雨樋の掃除はドレンエルボのキャップを外して行います。落ち葉や泥水の飛散に注意し、必ずゴム手袋を着用します。

柱は水拭きの後に乾拭きを行い、特に接合部分は丁寧に清掃することが大切です。春と秋は落ち葉の量が増えるため、2週間に1回の点検頻度を推奨します。

雨樋の清掃時は必ず詰まりの原因となる落ち葉や泥を完全に除去し、水の流れをチェックします。また、柱の接合部分には特に注意を払い、シーリング材の劣化や亀裂がないか確認することが重要です。

自分で掃除するのは危険も伴うので注意する

高所作業による事故のリスクが高く、年間を通じて転落事故が発生しています。特に梅雨時や強風時は危険度が増するため、プロの業者への依頼を検討すると良いでしょう。

業者への依頼費用は平均15,000円〜30,000円程度で、安全な作業と確実な清掃が期待できます。業者選びの際は必ず実績や口コミを確認し、保険加入済みの業者を選択することが重要です。

また、見積もり時には作業内容を具体的に確認し、追加料金が発生する可能性がある項目についても事前に確認を行います。

カーポートの届かない箇所は業者に依頼すべき

カーポートの高所作業は重大な事故につながる危険性があります。特に屋根部分は地上から10m近い高さがあり、素人による清掃作業は転落事故の可能性が極めて高いです。

プロの業者は専門の清掃機材と技術を持ち、安全に作業を行います。年間を通じて発生している転落事故を防ぐため、特に梅雨時期や強風時期の作業は必ず業者への依頼が推奨されます。

業者は保険に加入しているため、万が一の事故や破損時にも補償が受けられますよ。

カーポートの掃除を業者に依頼する費用相場

カーポートの掃除を業者に依頼する際の一般的な費用相場は、以下のとおりです。

サービス内容1台用2台用3台用
カーポート屋根洗浄15,000円~22,000円22,000円~30,000円30,000円~
カーポート雨樋洗浄5,000円~6,600円6,000円~10,000円8,000円~
駐車場床面洗浄8,800円~13,000円16,000円~20,000円20,000円~
カーポート洗浄セット(屋根+雨樋+床面)25,000円~35,000円35,000円~50,000円45,000円~55,000円

地域や業者によって料金は大きく異なり、複数の作業をセットで依頼すると割引が適用される場合があります。また、カーポートの素材や汚れの程度によっても料金が変動します。

見積もりは必ず3社以上から取得し、作業内容と料金の詳細を確認することが重要です。

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カーポートの掃除は適切な道具と手順があれば安全に行えます。ただし、届かない場所や危険が伴う作業については、専門業者への依頼をおすすめします。

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sakai さん

監修記事はこちら:

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